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【浦和】「個人記録はここまで」興梠慎三の目標はタイトル獲得「日本一」。小笠原満男『17』、興梠は…

興梠慎三。(C)2023 Asian Football Confederation (AFC)

FWとして史上初J1リーグ500試合出場達成。

[J1 20節] 浦和 0–0 FC東京/2023年7月8日19:00/埼玉スタジアム

 J1リーグ20節、浦和レッズのFW興梠慎三が7月8日のFC東京戦で先発出場を果たし、フォワードとしてはJリーグ史上初となる通算500試合出場を達成した。今月31日で37歳になるストライカーは「自分の個人的な目標はここまでにして、過去で一番タイトルを獲った人を目指したいです」と“野望”を口にした。

 節目の試合で先発出場を果たした興梠は、ポストを叩く決定的なシュートを放ったが、惜しくもノーゴールに。今季最多4万9108人が訪れたなか、スコアレスで引き分けたことこともあってか、試合後笑顔はなかった。

「(決定的なシュートを放った場面)倒れればPKだったけれど、なぜ倒れなかったのだろうと悔やまれますね(苦笑)。ただ、あそこで踏ん張れる力があるのはコンディションが割といい証拠だと感じます。それだけに決めたかったです」

 J1通算500試合出場は通算10人目の達成である。 

 ちなみに国内主要3タイトルとAFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)を合わせると、元鹿島アントラーズの小笠原満男(7位/通算525試合出場)と曽ヶ端準(6位/同533試合出場)が計17タイトルを獲得している。J1最多672試合出場を誇る元ガンバ大阪で現ジュビロ磐田の遠藤保仁は計11タイトルだ。

 興梠はこれまで12タイトルを獲得。内訳は、J1リーグ3回(いずれも鹿島)、ルヴァンカップ3回(浦和1回)、天皇杯4回(浦和2回)、ACL2回(いずれも浦和)である。

 5万人近い観客に見守られたなか、浦和で通算10シーズン目を迎えたエースは「やっぱりこのサポーターとともにタイトルを獲りたいなと思ってピッチに立ちました」と噛み締めるように言った。

 そして毎年コンスタントに30試合以上の出場を重ねてきたことがこの「500」試合の大台につながった。その長く戦い続けることのできた秘訣を問われた興梠は「頑張りすぎないことですかね」とはにかみ、「そこまで無理をするようなプレースタイルではないところでしょうか」と自分自身を分析していた。

 あくまでも500試合は節目。その先にあるタイトルを、興梠は真剣に狙っている。

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