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【なでしこジャパン】豪州戦回避へ池田監督が明かす『75分間パス回し』の真相。「2戦目をホームで」「暑熱対策が必要に」

日本女子代表の池田太監督。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

「どこと対戦するかというよりも、選手のコンディションを考えた時…」

[パリ五輪アジア2次予選 第2戦] 日本 2-0 ウズベキスタン/2023年10月29日21:00(現地17:00)/Bunyodkor Stadium(ウズベキスタン)

 パリ・オリンピックの女子サッカー・アジア2次予選 第2戦、日本女子代表(なでしこジャパン) が南萌華、千葉玲海菜のゴールでウズベキスタン女子代表に2-0で勝ち、勝点を6に伸ばした。11月1日のベトナム女子代表戦で1位突破を狙う。

 池田太監督は試合後、15分からリスクを最小限に抑えた『75分間のパス回し』で2-0の勝利を目指したことについて、次のように説明した。

「(15分以降のパス回しについて)私たちの試合前に行われたオーストラリア戦の結果を踏まえ(2連勝でグループAの1位突破がほぼ確実に)、いろんな想定をしたうえで判断し、選手たちには伝えていました。しっかり勝っています。それ以上のリスクを取る必要もなかったですし、多く点を取る必要もなく、いろんな想定をしたうえでの判断でした」

 最終予選は2次予選A-C組の1位チームと2位で最も成績の良かった1チームが勝ち上がる。指揮官は「2試合目をホームで戦える」「暑熱対策などを回避」を理由に、FIFAランキング11位のオーストラリア女子代表(日本は8位)との対戦をできれば回避したいための選択だったと語る。

「(Cグループ1位として)Aグループ1位と当たると、2試合目がアウェーになります。Aグループ(の1位突破)がオーストラリアだと、暑熱対策もしなければいけません。やるべきことも増えます。どこと対戦するかというよりも、選手のコンディションを考えた時、最終予選の2試合目をホームでやりたいことと、暑熱対策などを踏まえて、やれることをこの試合で勝ちながらやっていこうと考え、勝点3を取って、点数をどうするかというところで決めた感じです」

 北朝鮮・韓国・中国が同居するグループBにプレッシャーをかけることは、あまり考えていなかったということだ。

「(収穫を挙げるならば?)このタスクに対し、本当に選手のみんなが向かってくれました。またさらにチームとしての一体感、一つになれた経験になったと思います。そういった何かをやろうとしてチームがまとまるストロング、一緒に闘っている選手たちの強さを改めて感じました」

  また2ゴールについても、「セットプレーから狙ったところで取れたのは良かったです。まず試合は0-0で始まります。そういうプランがあったとしても、しっかり先制できたのは良かったです」と、池田監督は振り返った。

 アジア最終予選は4チームが2組に分かれて、来年2月24日・28日にホーム&アウェーで戦い、それぞれの勝者が出場権を得る。

 2位チームがどの組になるかで、カードも決まる。

▼グループAの2位が最終予選に進出した場合
◎グループCの1位☆(日本の可能性大) – グループAの1位(オーストラリアの可能性大)、グループAの2位 – グループBの1位(北朝鮮、韓国、中国の可能性)

▼グループBの2位が最終予選に進出した場合
◎グループAの1位 – グループBの1位、グループBの2位(北朝鮮、韓国、中国の可能性) – グループCの1位☆

▼グループCの2位が最終予選に進出した場合
グループBの1位 – グループCの1位☆、グループCの2(ウズベキスタン、ベトナムの可能性) – グループAの1位

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 日本は11月1日、2次予選最終戦で日本時間16時30分からベトナムと対戦する。FIFAランキングは34位で、アジアサッカー連盟(AFC)内では、20位の韓国に続く実力を持つ。池田監督は、果たしてどのような戦い方で挑むのか!? なでしこJAPANに注目が集まる。

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