審判に殴打、クラブ会長逮捕へ。トルコリーグ全試合延期
クラブ会長が主審を殴るという前代未聞の事態がトルコで起きた。(『エックス』の@demokrat_t_より)
同点に追い付かれたホームのアンカラギュシュ会長が殴り、さらにもう一人が蹴りを入れる。
トルコ1部リーグ15節のMKEアンカラギュジュ- チャイクル・リゼスポルの試合後、ハリル・ウムット・メラー主審がアンカラギュジュの会長に殴られ、さらに別のスタッフから蹴られるなど暴行を受けるスキャンダルが起きた。事態を重く見たトルコサッカー協会は、トルコリーグの全試合の無期限中止を決定している。
2月10日に行われた一戦、ホームのアンカラギュジュの1点リードで迎えた90+7分、リゼスポルがアドルフォ・ガイチのゴールで同点に追い付いてみせた。これに怒ったホームクラブのファルク・コカ会長が、試合終了後に引き上げてきた主審の顔面にパンチ。倒れた主審に、別のスタッフが蹴りを入れている。
すぐ周囲が制止に入ったが、まさに前代未聞の事態に。SNSでもこのシーンが全世界に広まった。
この事態を重く見たトルコサッカー協会は、リーグ戦の全試合の無期限延期を決定。「国と連携し、この非人道的な行為をした責任者と扇動者に対して刑事訴訟が開始される。責任のあるクラブ、クラブ会長、監督、ハリル・ウムット・メラー氏を攻撃した責任者全員に可能な限りの厳しい処罰が下される」と声明を発表している。
コジャ氏ともう一人の計2人に逮捕状が発布されたということだ。個人のみならず、クラブに対する処罰も下されるだろう。
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多くの日本人選手もプレーしてきた。サッカーの熱狂度は高く、最新式の素晴らしいスタジアムも多いトルコだが、なかなかこうした行為により、野蛮な印象が抜け切らずにいる。