今冬移籍か。田中碧ら落選に森保監督「選手によって、置かれた状況がある」。サッカー日本代表アジア杯メンバー発表
日本代表の森保一監督。(C)SAKANOWA
記者会見の最後にも、「モヤモヤするような答え方しかできないところもあり許してください」。
日本サッカー協会(JFA)は1月1日、12日に開幕するカタール・アジアカップに臨む日本代表メンバー26人を発表した。
ヨーロッパ主要リーグが開催中の期間だが、FIFA(国際サッカー連盟)の規定により、大陸王者を決める国際大会への代表メンバー招集は優先されるなか、プレミアリーグ勢で負傷が伝えられる三笘薫(ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC)、冨安健洋(アーセナルFC)、さらに首位に立つリバプールFCの遠藤航ら招集。さらに久保建英(レアル・ソシエダ)、浅野拓磨(VfLボーフム)らカタールW杯組14人という本気のガチメンバーで、3大会ぶり5度目のタイトルを狙う。
一方、主力を担ってきた鎌田大地(SSラツィオ)、田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)、古橋亨梧(セルティックFC)、クラブ・ワールドカップ(W杯)に出場した浦和レッズの伊藤敦樹らが落選に。特にボランチでは、この日、国立競技場で行われたタイ代表戦(〇5-0)でゴールを決めたカタール・ワールドカップ日本代表メンバーの田中が選外で、鹿島アントラーズの佐野海舟が抜擢されたのは”サプライズ”となった。
記者会見で鎌田、田中、古橋の落選理由を問われた日本代表の森保一監督は、「一人ひとり招集されていない選手のことを、この場でお話することは控えさせていただければと思います」と答え、次のように続けた。
「『招集できる条件の中でベスト』ということで、このグループを作らせていただいています。詳しくはお話できませんが、選手によって、いろいろ置かれている状況があります。それにより招集できなかったり……。
グループ全体を見た時、招集していないのは、今おっしゃられた(3人)以外にも、選手はたくさんいると思います。そこは、このカタール・アジアカップのチームを編成するにあたり、いろいろな条件のなか、ベストのメンバーを選んだということで、ご理解いただければ、ありがたいと思います」
そのように、なかにはポジションバランスで選外になった選手もいる。一方、1月に解禁されたヨーロッパ主要リーグの冬の移籍市場で、新天地を求める選手も中にはいるのでは……。そのようなニュアンスのコメントだった。
森保監督は最後、「ちょっとモヤモヤするような答え方しかできないこともありましたが、許してください。ご容赦ください」とも語った。
アジアカップに臨む日本代表メンバーは次の通り。
GK
前川黛也
鈴木彩艶
野澤大志ブランドン
DF
谷口彰悟
板倉滉
渡辺剛
中山雄太
町田浩樹
毎熊晟矢
冨安健洋
伊藤洋輝
菅原由勢
MF/FW
遠藤航
伊東純也
浅野拓磨
南野拓実
守田英正
三笘薫
前田大然
旗手怜央
堂安律
上田綺世
中村敬斗
佐野海舟
久保建英
細谷真大