【鹿島】ポポヴィッチ監督「悲観的になりたくないが、日程がフェアとは思えない」。1か月前の鳥栖戦に続き中2日アウェーゲーム、広島は中8日
鹿島のポポヴィッチ監督。(C)KASHIMA ANTLERS
0-3から追い付かれた東京V戦は「高い授業料に。あの経験を今後へ生かせればいい」。
[J1 14節] 広島-鹿島/2024年5月15日/19:00/エディオンピースウイング広島
J1リーグ14節、サンフレッチェ広島 対 鹿島アントラーズ戦が5月15日19時から、エディオンピースウイング広島で行われる。鹿島のランコ・ポポヴィッチ監督が前日の14日にオンラインによる取材に臨み、この試合に向けた抱負を語った。
直近12日の東京ヴェルディ戦は3-0から同点に追い付かれ、勝点3と4連勝を逃した。今度は中2日で、アウェーに乗り込み広島と対戦する。
「広島戦へ多くの準備をする時間はなかったものの、大切なのは我々が重視していることを、しっかりやり切れるかどうか。逆にそれができている間は非常にいいプレーを見せられています。
前回、交代をしてから上手くいかなかった部分はありましたが、そこを修正していくのは簡単ではありません。同じように我々がやれるべきことを、しっかりやり続けようと選手たちには伝えました」
指揮官は改めて東京V戦について、次のようにも振り返り、今後へ生かしたいと強調した。
「私たちがあるべき姿を見せられたからこそ、前半2-0にできました。しかし2-0にしたあと、気の緩みと言いますか、”安全に、安全に”という意識が強くなった部分がありました。前半のヴェルディが決して悪かったわけではなく、後半に入り格段に強くなったのでもなく、自分たちがやるべきことを怠ってしまったと思います。前半に見せた姿から落としてしまった。90分通して、我々の姿を見せなければいけません」
「改めてチームで隙を見せないこと。そこに関しては徹底しなければいけません。次に生かしていくことが大切で、高い授業料になりましたが、この試合からしっかり学び、このあとの試合に生かしていきたいです」
鹿島は中2日でのアウェーゲームに。一方、広島は6日の名古屋グランパス戦(●2-3)から今回、中8日になる。鹿島はちょうど1か月前、事実上の2日連続移動日になる中2日でアウェーのサガン鳥栖戦(●2-4)に臨んでいるが、今回もまた日程的には明らかに不利にある。
「(広島について)経験と自信をこのリーグで最も兼ね備えているチームだという印象を持っています。キャンプの段階から共通意識を持ち、完成度の高いプレーをチーむで見せていました」
そんな広島に「全力を出すことだけを頭に入れて試合に向かえるのは、私たちにとって非常にいいこと。試合を重ねるごとに、質、強さ、逞しさ、それぞれを増していく。それを見せるいい機会だと思います」と一戦必勝を誓う。
一方、ポポヴィッチ監督は日程面にも言及していた。
「この日程はフェアとは思いませんし、この間の鳥栖戦もそうでした。ただ、自分たちがやるべきことを重視して臨みたいです。悲観的になっては意味がないと分かっていますが、あのスター軍団のマンチェスター・シティのグアルディオラ監督も日程に関しては言及していますので、私にも言わせてください。選手を多く揃えているビッグクラブでもあって、過密スケジュールは誰のためにもならないと思います」
広島-鹿島戦は5月15日19時から、新スタジアムのエディオンピースウイング広島で行われる。平日開催ながらチケットは完売に。当日券の販売はない。