チケット高額転売でついに逮捕者。Jリーグのエスパルスが清水警察署と連携して2人特定
清水エスパルスのサポーター。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
「チケット不正販売禁止法」、1年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金、またはその両方が科せられる。
J2リーグの清水エスパルスは5月24日、2023年10月7日のジュビロ磐田との静岡ダービーでチケットの不正転売が発覚した問題で、連携してきた清水警察署が「特定興行入場券の不正転売の禁止等による興行入場券の適正な流通の確保に関する法律違反事件」で2人の被疑者を逮捕したと発表した。
クラブの発表によると、被疑者2人は業として興行主である清水エスパルスの同意なく、主管試合の電子入場券を高額で販売。興行主などの特定興行入場券の販売価格を超える価格で不正転売していた疑いだ。
清水は試合運営規定、Jリーグチケットサービス利用規約では、主催者の許可なくチケットを転売する行為を禁止している。また清水のホームゲームチケットは、購入者または入場資格者の氏名・連絡先を確認したうえで販売し、チケット不正転売禁止法の対象となる「特定興行入場券」として販売を行っている。
クラブは「エスパルスファン・サポーターファミリーの皆さまにおかれましては、チケットのご購入は正規販売ルートをご利用いただき、このような転売サイトでのご購入は絶対におやめくださいますよう、あらためてお願いいたします」と呼び掛けている。
チケット不正販売禁止法では、1年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金、またはその両方が科せられる罰則が設けられている。違反行為と判断した場合、チケット取得・購入者の照会を行い、必要な措置を講じていく。
チケットの無効化(返金には応じない)、返金を伴わない会員資格の無効化および退会処分などが下される。違法チケットの利用が発見された場合、退場または入場を断ることがある。
いま読まれている記事>>【日本代表】伊東純也またも招集されず「3月から状況が変わっていない」、森保一監督が説明。週刊誌虚偽報道疑惑いまだ渦中…W杯アジア2次予選6月シリーズ復帰ならず
清水エスパルスと清水警察署は昨年から包括連携協定を締結。清水は今後もさらに連携を深め、事件・事故の抑止に努め、悪質な事案に対しては警察に通報し、然るべき対応を行っていく方針だ。