【パリ五輪 採点・寸評】スペイン戦、藤野あおば、古賀塔子を高評価。熊谷紗希、田中美南ら経験ある選手に奮起期待
【ウーマン・オブ・ザ・マッチ】アイタナ・ボンマティ(スペイン女子代表)
[WOM]はシン・イニエスタのアイタナ・ボンマティ。
[パリ五輪 GS C組 第1戦]日本女子代表 1–2 スペイン女子代表/2024年7月25日24:00(現地17:00)/スタッド・ドゥ・ラ・ボージョワール
パリ・オリンピック女子サッカー・グループステージC組初戦、日本女子代表(なでしこジャパン)は藤野あおばの鮮烈の直接FK弾で先制したものの、スペイン女子代表に1-2の逆転負けを喫した。[ウーマン・オブ・ザ・マッチ]は、逆転弾を決めたスペインの“シン・イニエスタ”アイタナ・ボンマティを選んだ。
なでしこJAPANのスペイン戦の選手採点は次の通り。通信簿にちなんでの5段階評価。
◎採点の見方
ポジション
背番号 選手名 採点
寸評
※通信簿にちなみ5段階評価で採点。
「5」が最高、「1」が最低。
対象は原則プレー時間20分以上
【先発出場】
GK
1 山下杏也加 3
被シュートは12本(枠内7本)対4本(同2本)。山下が守るゴールは、女王スペインと十分伍すると示せたのはプラス材料。
DF
2 清水梨紗 3 (▼68分)
ヒザを傷めて起き上がれず交代。欠かせぬ右ウイングバックを欠くことになるか…。
3 南萌華 3
複数ポジションでプレーし、対応力の高さを改めて証明。左SBも選択肢に。
4 熊谷紗希 2
前へ出たもののボールへ向かえずスペースを与えてしまい、そこから失点を喫したのは痛恨。終盤は体を張って起点に。
6 古賀塔子 4(▼90分)
相手キーパーソンを抑えるため左SBで先発し、途中からは清水のいた右ウイングバックに。タフに闘える頼もしい18歳だ。
MF
7 宮澤ひなた 2
序盤は素早い切り替えから起点に。30分過ぎからリズムに乗れず。ウイングバックに入った後半はカウンターで何度か見せ場になりかけたが……もっと脅威を与える存在になりたい。
8 清家貴子 2(▼HT)
守備を重視する形で、持ち前の豪快なアタックを見せられず。ハーフタイムで交代したが、もう少し見たかった選手でもあった。コンディションは大丈夫か。
10 長野風花 2
スペースを埋めて全体のバランスを保つ役割ではあったが、ほとんどボールに触れず。彼女でタメを作れないと、日本に流れは来ない。
14 長谷川唯 3
苦しい時間帯に力強いプレーを見せた。ゴール前の守備時、相手が横ずれを狙って来た際には、後ろにいる選手を信じ思い切ってボールに向かっても良さそうだ。
FW
11 田中美南 2(▼80分)
先制点をもたらすファウルを得た。引いて起点になるなどポストも丁寧にこなす。が、前を向いてプレーできず、チームに迫力をもたらせなかった。
15 藤野あおば 4
日本に希望の火をともしたスーパーフリーキック弾。浜野まいかがいると、二人の連係も冴えた。
【交代出場】
MF
17 浜野まいか 3 (△HT)
スペースによく顔を出して何度か起点に。さらに前目でのプレーも見たい。
DF
5 高橋はな 3 (△68分)
スクランブル投入に。持ち上がってのビルドアップなど積極性が光った。高さと強さをより前面に押し出したい。
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FW
19 千葉玲海菜 ―(△80分)
前線に活力を与えた。次はゴールを期待!
MF
20 守屋都弥 ―(△90分)
負傷者続出のなかキーパーソンに。