「そんなに体脂肪を気にするなら呼ぶなと思った」引退発表の浦和FW興梠慎三、サッカー日本代表のハリルホジッチ元監督へ激白!
日本代表のハリルホジッチ前監督 写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
「自分も頑張っているのに、なかなか落ちないというのが事実で…」
J1リーグ浦和レッズのFW興梠慎三が7月31日、ちょうど38歳の誕生日に2024シーズン限りで現役引退すると発表した。
鹿島アントラーズ、浦和、北海道コンサドーレ札幌への1年間の期限付き移籍……現役20年を最前線で闘い続けたストライカーがスパイクを脱ぐ決断を下した。興梠は同日、埼玉スタジアムで引退記者会見を実施し、メディアからの一問一答に答えた。
「なんでもざっくばらんに答えます」と語っていたなか、最後に「かつて体脂肪率を気にする監督のもと自分自身のスタイルを貫いたことがあった。正直、どのような気持ちだったか?」と質問を受けた。
興梠は苦笑いを浮かべて、「ハリル監督のことでしょうか?」とサッカー日本代表(SAMURAI BLUE)を率いたヴァイッド・ハリルホジッチ監督の名前を挙げた。
そしてストライカーは少し考えたあと、「そんなに体脂肪を気にするなら呼ぶなとずっと思っていました」と答えた。集まった大勢の記者への“リップサービス”的な発言でもあった。
興梠は「体脂肪を下げたら活躍できるのか、と言ったら、そうでもないと思います。もちろん落としたら良いパフォーマンスになるかもしれませんし、それは分かりません」と話した。それぞれの考えのもとコンデイションを整え『結果』を残してきたのがプロの世界であり、持論で一方的に否定することには疑問を呈した。
「自分はこれでやりたいとずっと思っていました。簡単に(体脂肪を)落とせるならば、自分も落としたいです。自分も頑張っているのに、なかなか落ちないというのが事実で、それでもすごく体脂肪のことに関して言われても(日本代表へ)呼んでくれたのは、自分が結果を残してきたからこそだと思います。
信念を貫き通すことは大事なことだと思います。体脂肪どうこうよりかは、結果を出すんだという一心だけで頑張ってきました」
関連記事>>【浦和】背番号『30』の後継者、興梠慎三が”あのウインガー”を指名。引退後は指導者の道へ、目標はレッズの監督「リーグ優勝を目指す」
そのように国内最高のJ1リーグの舞台で20年間、FWのポジションにこだわって立ち続けたきた男は、自身の考えを口にした。