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サッカー中国代表が監督解任か。後任候補はスペイン人アントニオ氏、もう一人は…。W杯アジア最終予選で日本代表、サウジに連敗

中国のブランコ・イバンコビッチ監督(左)。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

6月から4試合勝利なし、中国メディアが「指揮官交代は避けられない」と報じる。

[W杯アジア最終予選 C組 2節]中国 1-2 サウジアラビア/2024年9月10日/大連梭魚湾サッカー場

 北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選・C組第2戦、中国代表がホームでサウジアラビア代表に数的優位に立ちながらも1-2の逆転負けを喫した。0-7で落とした9月5日の日本代表戦に続く黒星で連敗スタートとなった。

 中国代表は3月のシンガポール代表戦以来、6月シリーズから1分3敗と4試合勝利なし。この9月シリーズの2試合もコーナーキックからの1ゴールしか決められなかった。

 そうしたなか中国代表を率いるクロアチア人のブランコ・イバンコビッチ監督の責任を問う声が挙がり、複数メディアが指揮官交代は避けられないと報じている。

 中国メディア『直播吧』は9月11日、「中国サッカー協会が、中国代表監督を交代させる可能性が高まった」とレポート。「火消し役」として、U-21中国代表を率いるスペイン人のアントニオ・プツェ氏が最有力候補に挙がっているということだ。まずは暫定監督になるのではないかと見ているが、同メディアは「解任は避けられない」「これから北京に戻ったあと、サッカー協会と実務的な話し合いが行われるはず。そこで監督交代を決断するかもしれない」と見ている。

 また、『捜湖・スポーツ』も同じく同日、イバンコビッチ監督の解任は避けられないと報じた。一方、後任候補については、元中国代表のチェン・チー氏(ZHENG Zhi)が「消化活動」にあたると予想している。こちらもあくまでも外国人監督につなぐための一時的な役割になるのではないかと予想している。

 イバンコビッチ監督は中国超級リーグで指揮をとった経験もあり、前回カタールW杯アジア最終予選ではオマーン代表を率いて日本代表を打ち破るなどインパクトを残し、その経験が買われて今年2月からこの大国を率いてきた。

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 しかし最近の中国サッカー界は、指導者のみならず選手60人以上も賭博に絡んだという前代未聞の不祥事と汚職が明らかに。さらに大資本が中国超級リーグのクラブ運営から次々と撤退する悪循環に陥っている。泥沼に陥っているその流れを好転させて引き上げるのは至難の業だったようだ。

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