「日本人滅びる」柳井正氏vs前澤友作氏の論争、ホリエモンが斬る
ユニクロはジョコビッチとブランドアンバサダー契約を締結。握手をかわす柳井正代表(右)。(Photo by Julien M. Hekimian/Getty Images)
異なる経営スタンス、遺恨がいまだ残る!?
実業家のホリエモンこと堀江貴文氏がこのほど、ユーチューブ「ホリエモンチャンネル」を更新して、ユニクロを展開するファーストリテイリング代表取締役会長兼社長の柳井正氏と前澤友作氏の間で勃発した「『日本人滅びる』」論争について解説します」と題した動画をアップし、話題を集めている。公開から3日で30万人以上が視聴している。
30年もの間、日本が経済成長できず現役世代の社会保険や税負担が増す状況に、柳井氏がテレビ番組の取材で「知的労働者を増やし、知的労働の生産性を上げる勉強をして、少数精鋭で仕事をすることを考えなければ日本人が滅びるのではないか」と発言したという。それに対し、前澤氏がSNSのエックス(@yousuck2020)で、日本の独自路線を大事にしていいのではという視点で疑問を呈したそうだ。
堀江氏は、ユニクロを経営する柳井氏とZOZOタウンの創設者である前澤氏の両者によるこれまでの経営面でのバトルを説明。ZOZOタウンも前澤氏の株式譲渡などもあったなか成長していったが、グローバル化に成功したユニクロが事実上「圧勝」となっている。その経営のスタンスも対照的で、堀江氏は「二人はそりが合わないのだと思います」と、その対立軸を整理する。
そして堀江氏は次のようにも強調する。
「柳井さんが圧倒的な正論。グローバル化どうのこうのではなく、時代はグローバル化をしてしまっている。私たちは、もうGAFAに運命を握られてしまっている。それを阻止するならば、鎖国するのか、となってしまう。ある程度外貨を稼ぎ、その中で日本の存在感を示さなければいけない」
そのためには労働者の移民政策と異なり、日本に優秀な人材が世界から来るための環境整備の必要性を訴えている。
一方、前澤氏はエックスで次のようにも主張している。
「ユニクロの柳井さんやネスレの高岡さんがおっしゃっているのは、外国人でもいいから優秀な知的労働者を日本に誘致してグローバル経営させてトップダウンで改革して生産性向上させましょう、というざっくり意見に聞こえるのですが、僕はそれじゃ本当の意味で日本は変われないと思っています(エックスではこのあと続く)」
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なお堀江氏は動画の最後、「2018年頃のバトルの遺恨がまだ残っているのではないかと思います」とも見る。「柳井さんはまっとうなことを言っていると思います」と、グローバル化の中でどのように日本の存在感を示すか――そういった思考の大切さを訴えている。