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浦和が出場する来年6月のFIFAクラブW杯、課題山積…「スポンサー」「放映権」「賞金」いまだ決まらず

FIFAクラブワールドカップの新しいエンブレム。浦和レッズ・バージョン。(C)FIFA

32チームが4年ごとに集結する新方式、残り9か月を切るものの会場はいまだ決定せず。

 来年6月にアメリカでの開催が決定している新方式になるFIFA(国際サッカー連盟)主催のクラブ・ワールドカップ(クラブW杯)だが、6月15日の開幕まで9か月を切ったものの、あまり世界的な関心事にはならずにいる。『インディペンデント』『ジ・アスレチック』といったメディアはこのほど、クラブW杯が直面している問題点についてレポート。いまだに「スポンサー」「放映権」、そして「賞金」が決まらずにいるという。

 12月には抽選会が行われる予定である。が、アメリカ国内の会場もいまだ確定せずにいる。加えて、ホスト国であるアメリカの出場チームの条件も発表されずにいるのだ。

 クリスチアーノ・ロナウドの所属するサウジアラビア1部アル・ナスルが出場権を得られなかった。加えて、マンチェスター・ユナイテッド、アーセナルFC、リバプールFC、FCバルセロナ、ACミランも出場権を逃した。リオネル・メッシのいるインテル・マイアミに加わってほしい……という思惑もあるようだと見られる。が、おそらく今季のMLS(メジャーリーグサッカー)優勝チームにホスト国枠は与えられそうだ。

 いずれにせよ、世界的に知名度の高いスター選手、クラブの出場をFIFAとしても、できれば希望していると考えられるというのだ。

 また当初はFIFAのジャンニ・インファンティーノ会長はこの大会の出場チームに8億ドル(約1150億円)を分配すると掲げていた。だがその資金を確保できずにいるようだという。当初放映権の獲得に興味を示していた「アップル」が撤退し、このほど同会長はヨーロッパサッカー連盟(UEFA)の各国に協力を呼び掛けたことも明らかになっている。さらには、サウジアラビアもカギを握っていると言われる。

 加えてFIFAは、イングランド、イタリア、フランスの選手協会から試合数の増加による労働環境の悪化について訴訟を起こされている。その動向もまたポイントになってくる。

 一方、マンチェスター・シティをはじめ出場を決めている多くのクラブは、世界へのマーケットを切り開くチャンスだとこの新方式のクラブW杯を“歓迎”している。出場を拒否していると噂されたレアル・マドリードも参加を正式に表明している。UEFA内でも賛否両論が渦巻いているようだ。

 とはいえ、メガクラブからすれば、優勝などの賞金のみならず、エントリーに見合うだけの額を得られるのか。そういった主張が出てくるのは必然かもしれない。

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 FIFAW杯は来年6月15日に開幕。32チームがアメリカに集結し、アジア(AFC)代表として日本からは浦和レッズの出場が決まっている。

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