【鹿島】「ここでは言えない」中田浩二FD、鬼木達監督へのオファー否定せず。中後体制は今季限りと明言「来季コーチとして残ってもらう」
中田浩二氏。(Photo by Martin Rose/Bongarts/Getty Images)
新潟戦後、小泉社長からオファーを受ける。
鹿島アントラーズのフットボールダイレクター(FD)に就任した中田浩二氏が10月19日、アビスパ福岡戦後に取材に応じて、今後のビジョンなどを語った。報道にあった川崎フロンターレを退任することが決まった鬼木達監督へのオファーについて、「今ここでは言えないです」と否定はしなかった。
インターナショナルマッチウィーク前のアルビレックス新潟戦(〇4-0)のあと、小泉文明社長から就任のオファーを受けたという。
中田FDは当初、戸惑いはあったと語る。
「正直早いですよね。そこまで経験はないですが、今年入ったばかりですから、実際そういう話があった時は、どうしようかなというのはありました。こういう状況で、受けるしかないと、そこは覚悟を決めて、やり切ろうと思いました」
中後雅喜監督、本山雅志&羽田憲司コーチの就任について、これは中田氏が希望した体制だったという。
「時間がないなかで、残り6試合、まずどう勝つか。優勝争い、そしてACL(出場権争い)に食い込んでいくかを考えた時、今年からコーチになって大変だと分かっていましたが、チームを知っている中後が、好転させるためには一番いいのではないかと思いました。
コーチ陣は経験のある人と考えた時、オリンピックとウチで経験のある羽田にお願いしました。モト(本山氏)に関しては、アカデミーのスカウトとしてやってくれていましたが、彼の明るいキャラクターであり、選手として柴崎や植田と一緒にやっていますし、彼らとコミュニケーションをとり、攻撃のアイデアもあります。ハネ(羽田氏)には中後をサポートしながら、守備など全体的にやってもらい、モトにはチームを明るく、ポジションな方向に向かせわせて行きながら、攻撃のところを勝つためにやってくれればと思いました。
中後を含め3人が引き受けてくれたのは有難く、難しい状況のなか、そのような体制を組めたのは良かったと思います。目の前の試合に勝つため、残り6試合で考えています」
ただし、この体制はあくまでも今季限りだとも明言した。
「3人の体制は今年限りだと思っています。ちゃんとシーズンを戦うならば、経験のある監督、コーチが必要になってきます。3人にはまず今シーズン戦ってもらう。来季は新しい監督を迎えて、しっかりとやっていきたいと思います」
そしてクラブOBでもある鬼木氏へのオファー報道について問われると、中田FDは「今ここでは言えないです。ここで言えることはないですし、それによって変な推測が入ってしまうこともあるので、そういうところはあります」と答え、否定はしなかった。
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そのうえで来季、中後監督にはコーチとして残ってもらう予定であると説明。羽田氏はまず今シーズン末までの契約で、本山氏もアカデミースカウトの仕事が優先されるという。