×

フジテレビ問題、3人娘抜擢…日枝氏は「強めの活動家だった」。堀江貴文氏と対談した元アナウンサー長谷川豊氏が生々しい内幕を明かす

フジテレビ (C)SAKANOWA

ユーチューブで動画公開、2日間で再生500万回を突破して大きな話題に。

 元SMAPでタレントだった中居正広さん(芸能界からの引退を発表)の女性トラブルを発端に、被害者女性への人権をフジテレビが軽んじたのではないかとされるコンプライアンス問題で、実業家のホリエモンこと堀江貴文氏が2月1日、ユーチューブの『ホリエモンチャンネル』で「【緊急対談】「フジテレビに上納文化はあります」日枝久が作った“歪な構造”を元フジアナウンサー・長谷川豊が猛烈批判」と題した動画を公開。元同局アナの長谷川氏が、まさに氷山の一角として今回浮き彫りになった問題の根幹をなすフジテレビの生々しい内幕について語っている。

 動画は公開からわずか2日間で、再生回数500万回を突破。大きな話題を呼んでいる。

 そのなかで堀江氏が切れ込むと、長谷川氏はフジテレビの内部構造など内幕について明かす。長谷川氏自身は、フジサンケイグループ会長でフジ・メディア・ホールディングス取締役相談役である日枝久氏とのつながりについて「僕は日枝さんが採った最後の男性アナウンサーでした」という。

「日枝さんは結構強めな活動家でした。身内を懐柔するため、42歳の若さで最重要ポジションである、テレビ局の頭脳の編成制作局長に抜擢されました」

 長谷川氏にとっても特別な上司だったという。そして、日枝氏が採用したのが「三人娘でした」と、抜擢された女性3人のアナウンサーが人気を博して、アイドルのように大きな話題を集めたことを振り返る。

「めちゃくちゃ綺麗で画面に出しているだけで視聴率を取れました。この3人を日枝さんは思い通りに動かしたかった」として、「編成制局アナウンス室」という直接的に関与できる社内の組織が設けられたと説明している。

 その組織によって、アナウンス室は、一般職である編成局の命令を聞き入れなければいけない――。そんな歪な構造ができていたと明かしている。

 そうした体制で、アイドル的なフジテレビのアナウンサーは世間の大きな注目を集めるものの、社内では編成局の下で働く形になった。長谷川氏は「『一般社員なんだから』と言われて全員電車通勤でした。一人残らずストーキングされて、『ファン』に追い詰められていた」と語る。

 長谷川氏はその構造を改善しなければ、より大きな問題になり得ると主張したものの「お前らは部下だろ」という扱いを受けていたそうだ。そのため業務命令で、飲み会にも参加しなければいけない……。今回の問題へとつながるようなシチュエーション、仕組みが出来上がっていたということだ。

関連記事>>中居正広問題、性的暴行で懲役4年の某俳優と比較すると…若狭弁護士「常軌を逸脱する状況では」と指摘

 日枝氏は2001年に会長になったあと確かに一旦表舞台から退いたという。しかし当時ドラマやバラエティ番組のヒットを続けて時代の寵児だったフジテレビ内では、ポストを巡り混乱期に突入……。約1時間の動画では、社内・グループの人事争い、注目を集めた関西テレビ大多亮社長の名前も登場するなど、ドラマのような派閥争い、浮世離れしたとも言えそうな“独特な乗り文化”などについて語り合っている。