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京アニ放火事件、ホリエモン「現代社会の病理。すごく懸念している」と危惧する模倣犯の増加

ほるえ 堀江貴文氏。(Photo by Koichi Kamoshida/Getty Images)

青葉被告に死刑宣告、未然防止策について堀江氏の考える「唯一の解」。

 36人の命が奪われた京都アニメーション放火殺人事件で京都地方裁判所は1月25日、殺人などの罪に問われた青葉真司被告に対し、責任能力を認めたうえで死刑を宣告した。この判決を受けて、実業家の堀江貴文氏が自身のユーチューブチャンネル「ホリエモンチャンネル」で、「京アニ事件で思ったことについてお話しします」と題した動画を公開。今後、模倣犯と言えるテロ的行為の増加を懸念した。

 青葉被告について心神喪失状態であることなどを弁護士側が主張したものの、同裁判所は責任能力を認めて極刑を言い渡した。「法治国家として当然」としたうえで、堀江氏は「実は死刑囚は刑務所には入らない。ずっと拘置所にいます。刑の執行を待つ未決囚と同じ状態。刑の執行が確定している彼らは、テレビを見ることもできます」と豆知識を披露した。

 そして、この放火事件を受けて「すごく懸念している」と語ったのが、妄想などの被害意識の高まりにより、こうして実際に犯行に移すことが、「現代社会の病理であり課題」と見る。スマホの誕生により「情報の民主化」が進み、「相当調べなければ分からなかったことや似た事例をインターネットで検索できるようになった。だから模倣犯が出てきやすい」と危惧した。

 今後も似たような事件は「起こります」と断言。そのための未然防止策を警察は、具体的に進めていくべきだと進言した。例えば監視カメラにより、犯罪を起こそうとしている人の明らかに周囲とは異なる挙動を察知した場合、警察が職務質問などしていく――そうすることにより、まず多くの犯罪は防げるはずだと語る。その精度を上げて行くことが「唯一の解ではないかなと思います」と、堀江氏は提言した。

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 高速道路のNシステムなども犯罪防止に役立っていることで知られる。ただホリエモンは「もっと近代化、高度化した何かを作っていくべできではないかなと思います」と、街中などにも増える監視カメラの有効活用を進めるべきではないかと主張していた。

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