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トランプ大統領はビジネスマン。USスチール交渉舞台裏…ホリエモンがディールの「大切なところ」を語る

堀江貴文氏。(C)SAKANOWA

「提携」は認めるものの、「アメリカによって支配される」!?

 アメリカのドナルド・トランプ大統領が5月23日にSNSで日本製鉄によるUSスチール買収計画について、「提携」について支持すると明かした。ところが一転、完全子会社化について、25日に「アメリカによって支配されることになるだろう」「でなければ、取引(ディール)には応じない」と否定したという。

 どのあたりまで日本製鉄による買収が進められることになるのか。

 トランプ大統領がパートナーシップについて認めると発表した際、実業家のホリエモンこと堀江貴文氏は5月25日にユーチューブの『ホリエモンチャンネル』で、「日本製鉄のUSスチール買収について解説します」と題した動画を公開。この件について、ディールでの基本的な心構えなどを踏まえて語った。

 堀江氏は「トランプ大統領はビジネスマン。トランプ関税もそうですが、全てにおいて、ビジネス視点で考えるということ。条件を譲歩すれば、この買収は認められるのではないかと予想していました。今後、(関税をはじめ)いろいろな話があると思いますが、ビジネスディールということ」と語り、その交渉で求められる“心構え(対策)”についても触れる。

「大切なのは、交渉でここまでは譲歩していいというところを見せず、最終的には、そこまで譲歩すると。これが非常に大事なわけです。日本政府、日本の企業がアメリカに投資する際、トランプ大統領がいったい何を求めているのか。彼が引き出したい条件とは一体なんなのか、その譲歩はできるのか」

 アメリカ鉄鋼業の不振と再生、国内の鉄鋼業がシュリンクする日本製鉄だが高い技術力を持っていること……それぞれにとって“win-win”で、再び成長していけるという「活路を見出せる」。

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 USスチールは、アメリカの製造業の象徴だった。堀江氏は日本製鉄が“連携”に加わることで、「雇用が維持され、より日本から投資を得られて、経済発展していける」という点が強調されれば、「トランプ大統領の支持者にも理解を得られるのではないでしょうか」と展望していた。