「女子スポーツに対する戦争は終わった」トランプ大統領、トランスジェンダー女性の女子スポーツへの参加を禁止する大統領令に署名
クラブW杯の組み分け抽選会でビデオメッセージを寄せた米国のトランプ大統領。 (Photo by Eva Marie Uzcategui - FIFA/FIFA via Getty Images)
女性アスリートたちの前でサイン、IOCにも対応を求める。
アメリカのドナルド・トランプ大統領が現地2月5日、トランスジェンダーの女性が女子スポーツに参加することを禁止する大統領令にサインし、政策を発動させた。
『CNN』によると、この政策はトランプ大統領が昨年の選挙運動の中で重要な政治課題として掲げていた一つ。トランプ大統領は署名式で、ユニフォームなどを着た女性アスリートに囲まれるなか、「女子スポーツから男性を排除する」と題する大統領令に署名した。同大統領は「この大統領令により、女性スポーツに対する戦争は終わった」と語ったという。
また、2028年にはロサンゼルス・オリンピックが開催されるため、マルコ・ルビオ国務長官に対して「国際オリンピック委員会(IOC)に、アメリカはトランスジェンダーの狂気(transgender lunacy)を断固として拒否することを明確に伝える」ように指示している。
さらに、トランスジェンダーの選手が大会に臨むためアメリカに入国する際、ビザ発行も審査が厳しくなるということだ。
すでに州単位で禁止しているところもあり、州知事らとも連携し合い、米国全土に理解を求めていくという。
アメリカでは勾留されているトランスジェンダー女性を、男女どちらの収容施設で管理するかなども訴訟まで発展するなど揉めている。
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アメリカでは2025年に浦和レッズが出場するクラブ・ワールドカップ(クラブW杯)、そして2026年にはカナダ・メキシコとの共催によるワールドカップ(W杯)、2028年にはロス五輪が開催される。