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バイエルン執念の“勝利”でCL16強、デイヴィス復帰90+4分弾! 爆速アシスト前田大然ら粘るセルティックを打ち砕く。伊藤洋輝は…

バイエルンがCLベスト16進出! 劇的ゴールを決めたアルフォンソ・デイヴィスを祝福するノイアー(右)。(C)Midori Ikenouchi

直近レバークーゼン戦から続いた拙攻、ケイン交代など不安要素も。

[CL NS・PO第2戦] バイエルン 1-1 セルティック/2025年2月19日(現地18日)/アリアンツアレーナ
※2試合トータル3-2でバイエルンがベスト16進出

 UEFAチャンピオンズリーグ(CL)のノックアウトステージ(NS)プレーオフ(PO)第2戦、FCバイエルン・ミュンヘンが90+4分のアルフォンソ・デイヴィスの劇的ゴールにより1-1でセルティックFCと引き分け、2試合トータルスコア3-2として、ベスト16進出を決めた。

 2月13日にミュンヘン市の中心地で起きた無差別テロで亡くなった2人を追悼し、キックオフ前には、7万5000人の観客と選手により黙とうが捧げられた。

 グラスゴーでの第1戦に2-1で勝利したバイエルンは、ホームで先制点を奪ってより優位に立ちたかったものの、ミスが目立ち攻撃が噛み合わない。

 記録的な拙攻だった直近のバイエル・レバークーゼン戦の悪い流れを断ち切りたいところ。しかしその試合で足を痛めたハリー・ケインが大事をとって前半で交代する。

 代わってキングスレイ・コマンが出場。テクニックとスピードを生かして、活性化を試みる。ところが63分、前田大然の高速プレスによるボール奪取から、パスを受けたニコラス・キューンに決められ、セルティックに先制される。

 これで2試合トータルスコアは2-2の同点に。

 しかも、期待のキーマンであるジャマル・ムシアラにもミスが目立つなど、なかなかいいリズムに乗れない。

 それでも90+4分、マイケル・オリーズのパスを受けレオン・ゴレツカがゴール正面からヘディングでシュートを放つ。GKシュマイケル・カスパーにセーブされたが、そこに負傷から復帰したアルフォンソ・デイヴィスが押し込み1-1に! バイエルンが土壇場でまさに執念のゴールで通算スコア3-2として、決勝トーナメント進出を決めた。

 伊藤洋輝はベンチ入りしたものの、アリアンツ・アレーナでのデビューは見送られた。第1戦は約20分間ピッチに立っていたが、前田、そして旗手怜央とのミュンヘンでの対決は実現しなかった。

 セルティックのブレンダン・ロジャーズ監督は試合後の記者会見で「全てを出し切ったものの力が及ばなかった」と悔やんだものの選手たちの健闘を称えた。

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 一方、バイエルンのヴァンサン・コンパニ監督はノックアウトステージ進出を喜んだものの、「特に前半は必ずしも称賛できるプレーではなかった」と首を捻り、修正を図り、5日後のアイントラハト・フランクフルト戦に臨みたいと意欲を示した。

セルティックの前田大然は先制点を引き出したが…。(C)Midori Ikenouchi