伊藤洋輝が初先発も、バイエルン“史上初”前半シュートゼロ、総本数2本は歴代最少。レバークーゼンとの天王山スコアレスドロー
伊藤洋輝。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
ブンデスリーガの公式データが残る92年以降で。
[ブンデスリーガ 22節] レバークーゼン 0-0 バイエルン/2025年2月16日(現地15日)/バイアレーナ
ドイツ・ブンデスリーガ22節、首位に立つバイエルン・ミュンヘンが昨季チャンピオンのバイエル・レバークーゼンとの天王山、リーグの公式データが残る92年以降、クラブ初となる前半シュート「ゼロ」、90分通してのシュート数2本は史上最少と、屈辱的な記録を残した。試合はスコアレスで引き分けた。
今季VfBシュツットガルトからバイエルンに加入したサッカー日本代表(SAMURAI BLUE)DF伊藤洋輝(Hiroki ITO)が中足骨骨折から復帰し、左サイドバックとして今季初のスタメン出場。バイエルンでのブンデスリーガデビューを果たした(直近のUEFA欧州チャンピオンズリーグ・セルティックFC戦で公式戦デビュー)。
しかしバイエルンはスコットランド遠征から中2日でのアウェー連戦で、コンディションが良いとは言えず、パフォーマンスが上がらない。左SBの伊藤は前目に張り出してポジションを取るのだが、バランスが良いとは言えず、自分と味方のスペースを潰してしまう。
後ろ向きになることが多く、なかなか前向きにボールを受けられない。結果的に、対峙する相手に前を向いた優位な形でプレーさせてしまう。またジャマル・ムシアラらが活用できるスペースも消してしまう悪循環に陥った。
ただ間一髪のところでカバーしたり、競り合ったりして、相手の決定的なシュート2本はクロスバーを叩いた。
一方、レバークーゼンのフロリアン・ヴィルツが徐々に存在感を発揮。股抜きドリブルからチャンスを作り出すなど、精度の高いパフォーマンスを見せていった。
後半は伊藤が開いた位置でボールを受けるなど、修正も見られる。ただチームとして攻撃の糸口が見えないなか、68分、ヴァンサン・コンパニ監督は4枚替えを敢行し、伊藤もベンチに退いた。
バイエルンは73分にハリー・ケインがチーム最初のシュートを放ったが、計2本というクラブ最少記録に。枠内シュートはゼロだった。
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首位のバイエルンが勝点55。2位レバークーゼンは同47で8ポイント差のまま。