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三木谷会長が激怒「足裏でサンドイッチ。放置できない」。神戸の齊藤未月、柏戦で全治1年の重傷

ヴィッセル神戸の会長を務める三木谷浩史氏。(Photo by Chris McGrath/Getty Images for Rakuten)

二人の選手から足の裏を見せたタックルで左ヒザを挟まれる。

 ヴィッセル神戸の三木谷浩史会長(楽天グループ代表)が8月21日から22日にかけて、自身のツイッター(『エックス』)(アカウントは @hmikitani)を更新し、先日の柏レイソル戦で左ヒザに約1年の重傷を負った齊藤未月のアクシデントを受けて投稿した。「足裏でサンドイッチ。JFAに睨まれようと、なんと言われようとこれはうちのクラブとしては放置はできません」と、クラブとして日本サッカー協会に対しノーファウル判定に終わったことについての見解を求めるとともに、こうした重大事故を減らすための改善を求める姿勢を示した。

 齊藤は8月19日のホームでの柏戦、前半20分にセットプレーからゴール前で右足でシュート。そのこぼれ球に反応し、左足で合わせたところ、その左ヒザを柏の2選手に挟まれる形でブロックされた。その場から立ち上がれず齊藤はストレッチャーで運ばれ、交代を余儀なくされた。

 そしてクラブの発表によると、齊藤の負傷は、左ヒザ関節脱臼、左ヒザ複合靱帯損傷(前十字靭帯断裂、外側側副靭帯断裂、大腿二頭筋腱付着部断裂、膝窩筋腱損傷、内側側副靭帯損傷、後十字靭帯損傷)、内外側半月板損傷。全治約1年と発表された。

 三木谷会長は21日、「この選手を守らないで、なんのためのサッカーか、なんのためのヴィッセルかと僕は思う。 We walk together.」「全力でやります。クラブ一体となり、one for all, all for one.」と投稿。神戸のサポーターの声にも答え、さらに海外の反応なども伝えている。

 決して柏の2選手が故意ではなかった。とはいえシュートを放ったあと、二人の足裏が左ヒザを削る形になっている。

 確かに足裏で相手の足を踏んだかなど細かくチェックするVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)だが、今回は「主審の重大な見逃しはない」という基準により介入なし。神戸としては、あまりに理不尽な判断が下されたと言える。

 何より日本代表をも担えて、しかも優勝へのキーマンだった中盤の要の重傷は、神戸とともに日本のサッカー界にとって大きな損失に。喪失感は途轍もない。

 三木谷会長は22日、次のようにもつづった。

「これをそのままにするほうが危険だと思う。故意か否かではなく、このような危険なプレーを防ぐためにレッドカードがあるのだと僕は思う。足裏でサンドイッチ。JFAに睨まれようと、なんと言われようとこれはうちのクラブとしては放置はできません」

関連記事>>【ヴィッセル神戸】齊藤未月が左ヒザ重傷、全治約1年。JFA審判委員会へ『選手が安心、安全に全力でプレーできる環境整備』の意見書提出

 神戸は21日の発表で、日本サッカー協会審判委員会に「選手が安心、安全に全力でプレーできる環境整備」を訴える意見書を提出するとも発表した。一方、近年のJリーグは危険なアフターチャージがやや目につく。それは審判の問題というよりも、特にアフターチャージに関しては「汚いプレー」であり(今回のケースとはやや異なるが、相手を傷つけかねない捨て身のプレーも多い)、選手の意識の面でも、変化が求められるだろう。

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