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「現実は過酷だ」中国2部リーグ、選手の月給が明らかに。最高約20万円、最低は…

北中米W杯アジア最終予選、中国-日本戦より。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

「辛うじて生活できるレベル」

 賄賂や八百長といった不正問題が明らかになったことで揺れる中国サッカー界だが、不動産グループなど事実上の国営企業が巨額の投資から撤退したことで、かつてのような華やかさを失ってしまった。

 一方、育成面は日本のクラブチームの方法を取り入れるなどベースを強化。選手の全国からの発掘とトップチームまでの連携を図り、一定の成果を見せつつある。

 その反動を受けて、中国超級リーグの下位カテゴリーである中国2部リーグにあたる「中国リーグ1」は、厳しい状況にあるという。中国メディア『捜狐』は9月14日、サッカージャーナリストのレポートを引用し、現在の2部リーグの選手たちの推定される給与を伝えている。

 年俸は最高でボーナスと税込みで2万元(約400万円)と見られるという。「一般的な労働者からすれば、それは少なくない額だ。しかしプロスポーツの世界で見れば、その努力と汗の量を考えれば冒涜に近い扱いだ」と主張する。

 基本的には、最高でも月給1万元(約20万円)で、それぞれ「とても稀なケース」という。多くは「数千元」(数万円~10数万円)でプレーしているということだ。「現実は過酷だ。辛うじて生活できるレベル」と伝えている。

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 中国でもサッカー人気は相当に高いという。ただし、興味が向かうのはやはりトップレベル。今後はそのあたりの各地区など“マイホームタウン”のクラブチームへの関心、強化の必要性を訴えている。

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