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【浦和】松尾佑介に待望される“ぶちかますゴール”「そのイメージはできている」。注目の鹿島戦「負けたくない」

浦和の松尾佑介 写真:石橋俊治/(C)Toshiharu ISHIBASHI

徐々に出場時間を伸ばし、岡山戦は今季最長。「チームの状況によって、しっかりオプションの一つに」

[J1 6節] 鹿島 – 浦和/2025年3月16日14:00/県立カシマサッカースタジアム

 J1リーグ浦和レッズの松尾佑介が徐々に出場時間を伸ばしている。マチェイ・スコルジャ監督はこれまので記者会見で度々松尾に言及し、「マツオはより長い時間、出場できそうです」と期待を寄せており、背後を突くラインブレイクを繰り返せるサイドアタッカーとあって、3月の反攻へのキープレーヤーであるのは間違いない。

 ファジアーノ岡山戦では左MFに入って今季最長となる27分間の出場を果たし、左SBの荻原拓也とともに鋭いサイドアタックも繰り広げた。

 松尾は試合後、勝利を喜ぶとともに、そろそろゴールを決めたいという溢れる感情を口にした。

「ゴールを決める、守る。言葉にするのは簡単ですが、どちらも本当に難しい。2点差、3点差と取れていけば理想的で、(岡山戦で)その攻撃の形が少しずつ見えてきたのは良かったです。一つ勝てたことで、また、そこを突き詰めていきたいです」

 とはいえ、まだ1勝。しかも、1-0の接戦。「今日は自分たち一人ひとりが求められていた仕事ができました。ただ、それ以上でも、それ以下でもなかったとも思います」と、ここを最低ラインとして、さらに切磋琢磨していかなければならない。

 松尾自身も「少しずつ状態は上がってきて、出場時間も長く行けるのではないか、というところまで来ているので、チームの状況によって、しっかりオプションの一つとして機能するように練習からもやっていきたいです」と言う。スコルジャ監督から寄せられる期待には、「自分のやるべき仕事をこなしていくだけです。監督の頭の片隅に入ってくれていたらいいです」と、静かにチャンスを待ち、その時が来ればエネルギーを爆発させるだけだ。

 次節3月16日はアウェーでの鹿島戦である。ここ3年で6試合連続ドローと、両チームとも“負けたくない”という気持ちが表われてきた一戦だ。松尾は頷いて「いい試合になると思います。負けたくないです。多くのファンが駆け付けてくれたら嬉しいです」と、自身も心待ちにしていた。

 そろそろ松尾らしいダイナミックなぶちかますゴールが飛び出すのでは――。そんな声を掛けられると、KVCウェステルローから復帰して2年目、浦和ユース出身でもある27歳の先鋭アタッカーは「毎回そのイメージだけはできています。そういうゴールをぶちかますイメージを作って、毎晩寝るようにします」と、とにかく得点を欲していた。

 好調な鹿島相手に、松尾がここから突き抜けていく。そんなサポーターに興奮をもたらす一撃が飛び出すか――!

Posted by 塚越始