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【日本代表】W杯優勝へ近づくため「FIFAランキングを一つでも上げる」。山本昌邦NDが“全勝”宣言

サッカー日本代表。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

出場権獲得はあと“勝点1”だが、さらにその先へ。

 日本サッカー協会(JFA)は3月13日、来年6月に開催される北中米ワールドカップ(W杯)に向けたアジア最終予選(3次予選)3月シリーズ(20日バーレーン代表戦、25日サウジアラビア代表戦 @埼玉スタジアム)に臨むサッカー日本代表(SAMURAI BLUE)のメンバー25人を発表した。前回の招集メンバーが27人だったが、森保監督はさらに2人を追加する意向を示した。

 3次予選は3月と6月の4試合。グループCで1位に立つ日本は次のバーレーン代表戦、引き分け以上でW杯の出場権を“世界最速”で獲得できる。

 ホームでの2連戦、ほぼベストメンバーを招集できた。これまでの成績を踏まえれば“あと勝点1”は、ある意味、森保ジャパンにとっては、一つの通過点と言える。

 そうした状況のなか、日本代表の全体の責任者である山本昌邦ナショナルチームダイレクター(ND)は3月13日の森保一監督とともに臨んだ記者会見で、「世界一=W杯優勝」へ一歩でも近づくため、ここから一つでもFIFAランキングを上げることにも意識を傾けたいと強調した。

 山本NDは選手・所属クラブ・関係者の協力とサポートを得て「優位な立場にあるのは間違いない」と胸を張る一方で、「相手の状況(予選敗退の可能性もあり得る)を考えると難しい試合になります」と今回の2連戦に向けて気を引き締める。

 そしてここから連勝していくことでのメリットを説明した。

「FIFAランキングの係数は公式戦が高く、ここからW杯の頂点を目指す1試合1試合が、このロードマップの中でも大事になります。3月・6月は公式戦なのでポイントが高く、全てのゲームが重要になっていくと考えています。成長できていると確信しているので、この2試合でも成長した姿を見せて、サポーターが喜ばせることができればと考えています」

 FIFAランキングを上げられれば、W杯本番でその国々との対戦を回避できる強豪国と一緒のポッドに加われる可能性が高まる。

 一方、現在のFIFAランキングの計算方式は、ざっくり言うと“どちらが勝つか”というランキングに基づく予想のもと、それを覆すとポイントがより稼げる方式になっている。そのためアジアサッカー連盟(AFC)内1位の日本が、アジア予選でポイントを一気に増やすのは、なかなか難しいシチュエーションにもなっている。

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 もちろん、今回はW杯の切符を懸けた3次予選でのライバル2か国との対戦であり、連勝できればその価値は高い。加えて次回のW杯は参加48チームで、しかも3か国共催とあって、確かに一つでも順位を上げておくことで、移動面を含めその優位性はより生きてきそうだ。