ヒリつく世代別のアジア杯準々決勝、U-17は大幅レギュレーション変更でより“W杯重視”に
日本代表のサポーター。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
U-17W杯は2025年から、アジア「8枠」計48チーム制で毎年開催へ。
U-17日本代表は4月13日、U-17アジアカップ準々決勝でのU-17サウジアラビア代表との一戦、90分を終えて1-1で引き分け、PK戦の末に2-3で敗退を喫した。ただし、日本は今年11月にカタールで開催されるU-17ワールドカップ(U-17W杯)の出場権を獲得している。
U-17とU-20、それぞれの世代別のW杯への出場権を懸けたアジアカップ準々決勝は、ここで勝てばW杯の出場権を掴み、敗れれば敗退決定という超スリリングな一戦だった。
しかし2025年から、U-17W杯は大幅に形式が変更。48チーム(これまで24チーム)と枠が2倍に増え、2年ごとから毎年開催されることになった。
それに伴い、U-17アジアカップは毎年開催されることになった。アジア枠も「8」に増えた。
今回グループステージで、日本は1勝1分1敗だったが、該当チーム同士の得失点により1位で突破。その時点で、U-17W杯の出場権を獲得した(4つのグループステージの上位2チームが出場権獲得)。
そのため、これまでであれば決勝以上にヒリついたアジア大会の準々決勝だが、今回90分を終えた時点で、延長戦はなくPK戦に突入。日本は敗れることになったのだが、すでに世界への切符は掴んでいた。
これまで以上に“アジアで勝つ”ということに重きが置かれるという狙いはある。とはいえ、やはりW杯の切符を掴むのがノルマであり最も重視される目標になる。やや微妙な位置づけになってしまい、一方で拡大されるU-17W杯はより盛り上がる可能性はある。
関連記事>>久保建英のアトレチコ・マドリード移籍、実現へ「3つの条件」。レアルが鍵を握る!?
ただ今回のカタールU-17W杯は11月5日から27日の開催である。高校選手権の地区予選など日本のスケジュールとは重要な試合が重なってしまう。選手選考の段階から議論も起こりそうだ。