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【浦和】リーベルのガジャルド監督、マスタントゥオーノを評価「ダブルチームで対応してきたが、彼は抜け出すことができた」。レッズについては…

クラブW杯初戦、浦和の長沼洋一(右)を振り切るリーベルのマスタントゥオーノ。写真:AP/アフロ

対峙した長沼洋一の利き足にも言及。

[米国クラブW杯 E組 GS1節] 浦和 1–3 リーベル/2025年6月18日4:00(現地17日12:00)/ルーメン・フィールド(シアトル)

 アメリカ・クラブ・ワールドカップ(クラブW杯)グループステージ(GS)第1戦、浦和レッズは松尾佑介のPKによるゴールで1点を返したものの、リーベル・プレートに1-3で敗れた。GS第2戦、浦和は日本時間22日4時(現地21日12時)から、UEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)準優勝でイタリア・セリエA 2位のインテル・ミラノと対戦する。

 リーベルのマルセロ・ガジャルド監督は試合後の記者会見で、「浦和は試合を通して、自分たちのゲームコンセプトに徹していた」と攻防を振り返った。

「試合は私たちが予想していた通りに進みました。浦和はとても組織的な守備で、私たちの(攻める)スペースを消そうとしてきました。低い位置でブロックを組まれ、私たちが正確性を欠いたり、攻撃の連係で流動性を見出せなかったりすると、彼らの危険なカウンターに注意しなければならず、ただ、それは起こり得ることでした」

「良いタイミングで得点できたと思います。ゴールに関しては非常に効果的でした。相手はビハインドの状況で前に出てこなければならなくなりましたが、彼らは試合を通してプレーのやり方を大きく変えず、自分たちのゲームコンセプトに徹していました」

 初戦の緊張を解くように勝点3を獲得できて、「今後の試合に向けて改善していく必要があります。より高い要求がされることは明らかです。当然レベルも上がり、違った形で準備ができます」と気を引き締めていた。

 先制点の起点になった17歳、今大会を最後にレアル・マドリードへの移籍が決まっているリーベルの至宝フランコ・マスタントゥオーノについて、浦和の「ダブルチーム(二人がかり)」の対応を上手く攻略したと評価した。利き足にまで言及している。

「先制点は、右から左サイドへ展開する起点になりました。その意味で、彼は非常に良いプレーをしました。相手も彼を研究し厳しくマークしてきました。内側をカバーするため逆足のサイドバック(長沼洋一)を置いただけでなく、インサイドへ入り込む可能性を下げるため(渡邊凌磨との)ダブルチームで対応してきました。そこから彼は抜け出し、逆サイドにボールを展開してゴールが生まれました」

 そして両サポーターの熱い声援が、時間の経過とともにヒートアップし、選手たちを奮起させた。指揮官はブエノスアイレスを中心に約1万人が訪れたリーベルサポーターへの感謝を惜しまなかった。

「スタジアムには約1万人のリーベルファンがいたと聞いています。ここに辿り着くのは私たちにとって簡単ではありません。移動するために払う努力、高額な費用、私たちにとっては非常に遠い場所で、辿り着くための交通手段も非常に限られていました。今日来てくださった方々、そしてアルゼンチンにいて、来たかったであろう方々に感謝します。ただただ、そのサポートに感謝します。大会がどのように展開していくか見ていきましょう。今のところ、私たちは心地よく感じています」

 リーベルはGS第2戦、現地21日にCFモンテレイとロサンゼルスのルーズボウルで対戦する。

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 モンテレイは第1戦、セルヒオ・ラモスのゴールで先制してインテル・ミラノと1-1で引き分けた。

Posted by 塚越始