【鹿島】鈴木優磨にとって田川亨介は『俺のベストパートナー』。「必ず目が合うんです」FC東京から二人で決勝ゴールを奪う
鹿島の鈴木優磨。写真:手塚大介/(C)Daisuke TEZUKA
「もう、やるべきことが分かり、迷いはない。信じてやり続けるだけです」
[J1 25節] FC東京 0-1 鹿島/2025年8月10日19:00/味の素スタジアム
J1リーグ25節、鹿島アントラーズが田川亨介のゴールでFC東京に1-0の勝利を収めて勝点47に伸ばした。ポイントでは柏レイソルと並び、得失点差で1差上回り、再び首位に立った。
鹿島のエース鈴木優磨はこの日、4-2-3-1のトップ下で先発。そのあと、左MF、2トップ(FW)、そして右MFとポジションを変えていった。すると右サイドに回った直後の81分、鈴木のクロスを田川がニアで合わせ、これが決勝点となった。
鈴木は試合後、田川亨介との相性を問われると、「(田川)亨介は俺にとって、本当に素晴らしいベストパートナー。一緒に試合をしていると、必ず目が合うんです」と二人の関係を明かし、次のように続けた。
「あの(得点)シーンも顔を上げた瞬間、お互いに目が合い、僕もそのベストのところにパスを通せて、彼もベストのところに入り(シュートを)当ててくれました。彼と試合に出ると、僕自身もすごく生きるし、亨介が出て来る感覚も分かるので、やっていてやりやすい存在です」
コミュニケーションもよく取り合っている。ピッチに立てば、以心伝心で分かり合えるという。
「ピッチ外でもよくしゃべっています。ただ、しゃべらなくても、ある程度、イメージや感覚が同じで合います。彼も(元々はウイングタイプであり)1トップは決して得意なタイプではないので、その分、僕がボールを持って相手を背負い、彼が前を向ければ、強さを存分に出すことができます。あとはそこにボールを出せるかどうか。僕にとっては、分かりやすくて、いいパートナーです」
田川の古巣であるFC東京相手の一発で、大きな3ポイントを獲得した。
「本当は圧倒したいですが、こうした泥臭い勝利も優勝するためには必要。最近このような試合を勝ちに持っていけずにいたので、勝利できたのはいい傾向だと思います」
一方で鹿島のエースは「精度はまだまだ上げていかなければいけない。もう、やるべきことが分かり、迷いはありません。やることは基本的に定まり、信じてやり続けるだけです」と前を向いた。
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鹿島は次節8月16日、天皇杯で対戦したばかりではあるが、アビスパ福岡と再びホームのメルスタで対戦する。