Jリーグは『恐怖の10日間』に突入、移籍期間終了も“欧州からの引き抜き”は起こり得る
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ヨーロッパの移籍期間は9月1日(日本時間2日)まで。日本からの引き抜きもあり得る。しかも…
Jリーグの夏の移籍マーケット期間(第2の選手登録ウインドー)は8月20日で終了した。日本のみならず、あらゆるクラブからの獲得はこれからできなくなる。一方、フリートランスファー、育成型期限付き移籍など例外の選手登録に関しては、9月12日まで可能だ。
シーズン終盤に向けての勝負どころ、ライバルクラブなどからの打診を受けたものの、選手の引き留めに成功したクラブも少なくない。そうした駆け引きのあったクラブ強化責任者も、ひとまずホッと一息ついているところだろう。
しかし――。
とりわけ日本代表も狙っていける有望株、再度ヨーロッパへの挑戦を検討している実績ある選手、あるいはワールドカップ(W杯)・クラブ・ワールドカップ(クラブW杯)・AFCアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)など国際舞台で結果を残しスカウトに名前を覚えられた選手……、そんなタレントを抱えているクラブはまだまだ気が抜けない。
Jリーグクラブはこれから世界中のあらゆるクラブからの選手獲得はできない(フリートランスファーになった場合を除いて)。
だが、ヨーロッパの5大リーグの移籍マーケットは、9月1日(日本時間2日)まで開いている。つまり、あと約10日間、欧州クラブはJリーグクラブからの引き抜かれる可能性があるのだ。
しかもビッグネームの移籍はすでに多くが成立し、今は各リーグ内を中心に玉突き移籍が起きている時期である。加えて、離脱者が出た場合、いまいち戦力がフィットしない場合、大胆な引き抜きも行われる頃だ。
ここから中堅や新興勢力のクラブ、あるいは2部クラブの補強もやや活発化する。そこで安価で獲得できる日本人選手に触手が伸びることは十分に考えられる。
これまでも欧州の移籍期間終盤に、日本人選手のサプライズのディールが決定するケースも少なくなかった。あるいは若手をセカンドチームなどで“一旦キープ”するという傾向も見受けられる。果たして、この8月のラスト10日間、何が起こるのか。いや、何も起きない!?
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選手サイドに立てば必然的に欧州優先になる、この移籍期間のタイムラグの対策は、秋春制になる2026-27シーズンから、Jリーグの課題の一つになる。