【ドイツ発コラム│FC BayernとMunichに恋して vol.5】アウクスブルクのWWKアレーナで、バイエルンの応援ソングが流れ…
バイエルンのルイス・ディアスは2試合連続ゴール。(C)MIdori IKENOUCHI
ミュンヘンから約60キロの近距離ダービーマッチ。
FCバイエルン・バイエルンはブンデスリーガ2節、隣町アウクスブルクのWWKアレーナで開催されたアウェーゲームに臨み、3-2の勝利で開幕連勝スタートに成功しました。
ミュンヘンからアウクスブルクの距離は約60㎞と近く、現地では多くのユニフォーム姿のバイエルンファンを見掛けました。ブンデスリーガのアウェー取材は初めてだったのでドキドキします。このFCアウクスブルクには宇佐美貴史、奥川雅也の両選手が過去に在籍し、活躍していたことでも知られています。
7万5000人を収容し最近は全試合でチケット完売が続くバイエルンのアリアンツ・アレーナでは、メディアセンターが3時間前にオープンします。
一方、今回のWWKアレーナは3万600人収容ということや立地を踏まえ2時間前から開かれます。カメラバッグなど保安検査を受けたあとピッチ脇で場所取りし、ケータリングコーナーへ行って試合前の腹ごなしをして。アッと言う間に選手たちのウォームアップ開始時間になり、結構慌ただしかったです。ケータリングサービスでは、ありがたくサンドイッチ類や菓子パンをお腹いっぱい頂きました。
バイエルンの選手たちが登場すると、WWKアレーナの厚意でアウェーにもかかわらずバイエルンの応援ソングが場内に流されたのは少し驚きでした。ですが、アウクスブルクのファンからは大ブーイングの嵐。中継準備をしていたメディアスタッフ、両チームのコーチ陣も苦笑いされていたのが面白かったです。
試合はセルジュ・ニャブリの今季初ゴールが決まり、ゴール裏へ駆け寄った際、スープかき混ぜポーズをしっかりフレームに収めることができました。さらにルイス・ディアスの2試合連続ゴールも飛び出しました。
さらに後半、ミカエル・オリーズにもゴールが生まれます。そのあと2失点したものの、バイエルンが逃げ切りに成功しました。
WWAアレーナはコンパクトに機能がまとめられています。ホームチームの選手とメディア関係者が出入りする導線が少し被り、通過するたび警備も一回ずつ一人ひとり念入りにチェックするピリピリモードでしたが、選手目線でピッチ脇に出られるのは緊張するものの有難かったです。
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バイエルンは試合翌日がオフに。ドイツをはじめ各国の代表チームに選ばれている選手たちはシーズンインから最初のインターナショナルマッチウィークを迎え、北中米ワールドカップ(W杯)予選や親善試合に向かいました。
text and photos by Midori IKENOUCI