内田篤人が「3大ポストプレーヤー」に挙げた鈴木優磨。鹿島決勝進出へ最大のキーマンだ
鹿島アントラーズの鈴木優磨。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
「ジェイ、ジョー、優磨…日本で1位、2位にある」
[ルヴァンカップ 準決勝②] 横浜FM – 鹿島/2018年10月14日/ニッパツ三ツ沢球技場
鹿島アントラーズが3年ぶりのルヴァンカップ決勝進出を目指し、14日にアウェーで横浜F・マリノスと準決勝第2戦を迎える。1-2で敗れた第1戦の激闘では、内田篤人が左ハムストリング筋損傷、中村充孝が右ヒザ内側側副じん帯損傷で、いずれも全治6週間と診断された。さらに伊東幸敏も長期離脱中。日本代表活動で三竿健斗、U-19アジア選手権に臨む安部裕葵もチームを離れている。
まさにチームの底力が試される状況にある。こうしたときだからこそ、今回ストライカーとして矜持を示したいのがFW鈴木優磨だ。
今シーズンの公式戦全45試合に出場していたが、蓄積した疲労を考慮して準決勝第1戦はベンチ外となった。この第2戦に向けて、1週間のインターバルをとって調整してきた。
2018シーズンのこれまでのデータは、45試合出場(3639分出場)、17ゴール15アシスト。チームに、それだけの数字を残してきたのだ。すべては鹿島にタイトルをもたらすために。アウェーゴールルールのため、鹿島が決勝に進むためには2点が必要(1-0、1-1では敗退決定)。鈴木の活躍が不可欠と言って過言ではない。
負傷した内田は鈴木について、こんなことを言っていた。アジアチャンピオンズリーグの準決勝・水原三星との第1戦、鈴木のポストプレーから内田がペナルティエリア内に入り込み、相手に倒されPK獲得か――と思わせたシーンを振り返ったときのことだ。
「優磨はやっぱりポストプレーが上手い。日本でも1位、2位だと思う。ジェイ(北海道コンサドーレ札幌)、ジョー(名古屋グランパス)、優磨。やっていて思うけれど、それぐらいにある」
内田が挙げたJリーグの「3大ポストプレーヤー」。それだけ評価される力を持っている。このあとルヴァンカップに加え、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)の準決勝第2戦と決勝も控える。三ツ沢決戦はむしろ、鈴木のための舞台が用意されたと言っても過言ではない。
文:サカノワ編集グループ