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シャルケ1部復帰決定!板倉滉、マンCからの完全移籍へ権利行使か

1部昇格を決めたシャルケの板倉滉。(Photo by Dean Mouhtaropoulos/Getty Images)

現在保有するレンタル中の選手の動向もポイントに。

[ブンデス2部 33節] シャルケ 3-2 ザンクト・パウリ/2022年5月7日20:30(日本時間8日3:30)/フェルティンス・アレーナ

 日本代表DF板倉滉の所属するドイツ・ブンデスリーガ2部シャルケ04が3-2でザンクト・パウリに勝利を収め、1試合を残して来季の1部復帰を決めた。板倉はセンターバックとして先発フル出場している。

 立ち上がりに2失点を喫する苦しい展開となったが、後半早々のPKによるゴールから完全にホームチームのペースに。そこから3ゴールを奪う鮮やかな逆転勝利で、1シーズンでの1部昇格を決めてみせた。

 このあと注目を集めるのが、板倉の動向だ。

 現在イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティからレンタル移籍中の立場である。今季はオランダでの3年を含めレンタル4シーズン目。マンCとの契約内容がはっきりしていないが、昇格した場合にはシャルケが450万ユーロ(約6億円)で権利を買い取れるオプションが付帯されていると言われる。

 果たしてシャルケがその権利を行使するのか。

『レビア・スポーツ』によると、シャルケはそもそも現在9人のレンタル選手を保有し、彼らは別チームでプレーしている。その選手たちを呼び戻すのかどうか。そこがまずポイントになるということだ。

 板倉については、もちろんDFの要であり買い取りの権利を行使する可能性は十分ある。が、それもクラブの資金による。

 例えば昨シーズン昇格を果たしたアルミニア・ビーレフェルトがPSVアイントホーフェンから期限付き移籍していた堂安律について、結局買取オプションを行使しなかったように、昇格とともに優先事項などチーム事情は大きく変わる。シャルケのルーベン・シュレーダー・スポーツダイレクター(SD)は先月の段階では、板倉の件を含め、シーズン終了後に決断すると語っていた。

 昇格を果たしたことで、板倉の権利については一旦、シャルケが“主導権”を握ることができた。DFで25歳という若さを考えると魅力に違いない。ただドイツ1部で通用するのかどうか、そのあたりの“目利き”もSDには求められる。

 そしてシャルケの経営は厳しいと言われるだけに、前線の新戦力獲得などとの兼ね合いが決定を左右することになりそうだ。ただ板倉自身は「いつか内田篤人さんのようになりたい」とシャルケへの熱い思いを語り、その内田氏もクラブアンバサダーを務めている。完全移籍に向けた条件は揃っているようにも映り、そのあたりを含め「6億円」の価値を見出せるかどうか。

 あるいはシティへの“復帰”も選択肢に含め、もう1年のレンタル延長もあるのか!?

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