【鹿島】濃野公人が自身との苦闘に答えを出した湘南戦の一撃「ボールがこぼれてきた時、ワクワクした」
鹿島の濃野公人。写真:松村唯愛/(C)Yua MATSUMURA
サッカーを楽しめていない…ケガから復帰したあと、なかなか結果を残せず自問自答を続ける。
[J1 29節] 鹿島 3–0 湘南 / 2025年9月13日19:03 / メルカリスタジアム
鹿島アントラーズの右サイドバック濃野公人(Kimiti NONO)が湘南ベルマーレ戦、待望の今季初ゴールを決めた。チームは3-0の勝利を収めて2位に浮上、首位の京都サンガF.C.と勝点55で並んだ。
関西大学から加わったルーキーイヤーの2024年、サイドバックながらリーグ9ゴールを奪い、一躍脚光を浴びた。ただシーズン終盤はケガで長期離脱を余儀なくされた。
そして鬼木達監督が就任した今季復帰を遂げ開幕から起用されてきたが、一時戦列を離れてしまうなど波に乗れない。加えて、ノーゴールが続いてアシストも増えず……チームに勢いを与え切れずにいる自分自身にもがき苦しんできたという。
「今シーズン、何と言えばいいのでしょう……プロって難しいなと、サッカーがこれまでのように楽しくないと感じてしまう時がありました。そんな自分を払拭できるゴールになったと思います。マインドがこの数週間で変わってきて、それが形に出て、大きく成長させてくれた実感を得ています。今日形になってすごく嬉しいです」
8月23日のアルビレックス新潟戦では勝利できたものの「自分のミスから失点し、そういうのが初めてでした」と悔やんだ。そして、サポーターのために戦うという想いとともに、自分自身を見つめて最大限の力を発揮することによりフォーカスした。
「この期間に自分の中で整理できて、今日は、ボールがこぼれてきた時にワクワクした気持ちが強かったので、それが得点という形でつながったので、良かったです。去年はものすごくサッカーが楽しくやれていて、そこに立ち返れたのが一番大きいです」
今季リーグ18試合目にして生まれたファーストゴール。濃野にとって、そして鹿島にとって、待望の一撃となった。
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鹿島は9月20日、埼玉スタジアムで浦和レッズと対戦する。