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【日本代表】憧れた父の背中。上田綺世が『背番号18』へのこだわりを明かす「この番号と一緒に国を背負って戦えることは、僕にとって特別です」

日本代表の上田綺世 写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

以前から日本サッカー協会には要望していた。

[キリンチャレンジ杯]日本代表-パラグアイ代表 / 2025年10月10日 19:20 / パナソニックスタジアム吹田

 サッカー日本代表(SAMURAI BLUE)が10月10日のキリンチャレンジカップ初戦、パナソニックスタジアム吹田でパラグアイ代表と対戦する。FIFAランキングは日本19位(アジア1位)、パラグアイ37位(南米6位)。

 現在オランダ1部リーグ(エールディビジ)の得点ランキング1位となる8ゴール(8試合)を記録しているフェイエノールト・ロッテルダムの上田綺世が、試合前日に取材に応じた。

 目下絶好調のストライカーは「噛み合ってきているのはもちろんあります。そのようなポジショニングに入る準備ができていて、結果につながっています。(味方からの信頼も感じるが?)2年間のいろいろな積み重ねが、ようやく数字に表れてきていると思います」と、確かな手応えを語った。

 今回の代表活動では、背番号が「9」から「18」に変更された。上田は鹿島アントラーズ時代、サッカーをしていた父親の背中を見て育ったと話していた。その父が憧れてつけていた背番号が、元ドイツ代表FWのユルゲン・クリンスマンの18番だった。

 実は北中米ワールドカップ(W杯)アジア予選前から日本サッカー協会(JFA)には、「18番をつけたい」と希望していたそうだ。

 一方、エースストライカーの象徴である日本代表の「9番」を背負ってきたことには、「自分の中でもリスペクトを感じていましたし、その番号にふさわしい活躍をしなければいけないと思っていました」。そのうえでアジア最終予選を終えたこのタイミングで、「ようやく自分の欲しかった番号をもらえました。この番号と一緒に国を背負って戦えることは、僕にとって特別です」と、より強い決意を込めた選択だったという。

 父親とクリンスマンにまつわるエピソードについて、上田は改めてこう説明した。

「僕はクリンスマンのことを詳しく知りませんが、(18番へのこだわりの)ルーツは確かにそこにあります。自分は父に憧れてサッカーを始めました。だから小さい頃からずっと父の真似をして18番をつけていました。海外でプレーし、代表でもプレーする今だからこそ、そこにはこだわり続けたいと思っています」

「9番はチームにとって意味のある番号であり、その責任を果たそうとやってきました。ただ僕にとって一番意味があるのは18番でした。最も特別な番号で、ずっとお願いをしていました」

 これまでの所属先でも、すでに18番をつけている選手がいた時には、そのような主張はしてこなかった。タイミングが合った際、例えば鹿島ではセルジーニョが退団した際、18番を希望して実現したという。

「その18番は、父を追いかけてきたのもそうだし、父とサッカーをしてきて、今だからこそこだわることに意味があると思っています。そこは引退するまで僕にとって一番特別で、いい番号だと思っています」

『18番』の上田として、パラグアイそしてブラジルとの南米強豪2連戦でゴールを狙う。

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「結果が出ている分、自信を持ってプレーできています。クラブでの活躍により信頼を得られていると感じますし、自分の自信にもなりポジティブに働くと思っています」

Posted by 塚越始