「ハラキリ・アンチェロッティ」ガゼッタ紙、日本代表のブラジル撃破を報じる「日本は大きな祝賀ムードに」
ブラジル代表に勝利を収めてハイタッチする日本代表の谷口彰悟(左)と田中碧(右)。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
ローテーションの人選に「危険な選択だった」と指摘。
[キリンチャレンジ杯]日本代表 3–2 ブラジル代表/2025年10月14日19:30/東京スタジアム
来年6月に開幕する北中米ワールドカップ(W杯)へ向けた強化試合のキリンチャレンジカップ2025、サッカー日本代表(SAMURAI BLUE)がブラジル代表に、2点差をひっくり返して南野拓実、中村敬斗、上田綺世のゴールで3-2と逆転し、セレソン相手に通算14試合目にして初勝利を収めた。
この日本の歴史的勝利を、ブラジル代表を率いるカルロ・アンチェロッティ監督の母国イタリアも驚きをもって報じた。『ガゼッタ・デロ・スポルト』紙は冒頭で「Harakiri Ancelotti.(ハラキリ アンチェロッティ)」と、アンチェロッティ監督が”自ら招いた敗戦”と強調している。
同メディアは5-0の勝利を収めた韓国戦から中3日、スタメンを一部ローテーションしたことに注目。その人選は「危険な選択」として、「上田綺世に決められたゴールは、この日デビュー戦となったGKウーゴ・ソウザのミスも一因だった」と指摘する。さらにミスキックから南野拓実のゴールを許したファブリシオ・ブルーノの起用を含め、「いくつか危険な選択をした」とメンバーの人選を一つの敗因と分析している。
そして「後半のブラジルはプラグが抜けて完全に失速した」と、52分からの20分間で3失点を喫した戦況を振り返る。一方の日本は「士気を高める勝利になった」「カナリアからの初勝利で、大きな祝賀ムードに包まれた」と伝えている。
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11月シリーズ、ブラジル代表の対戦国は未定。日本は14日の名古屋(対戦国未定)を経て、18日に国立競技場でそのブラジルをW杯南米予選で下したボリビア代表と対戦する。