【なでしこ】ノルウェーに0-2敗戦、20歳新星2ゴール。清家、宮澤、籾木…決定機を逃す
ノルウェー戦、ボランチでフル出場した日本の長谷川唯。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
ニールセン監督、ストライカーポジションの選択で試行錯誤が続く。
[親善試合]ノルウェー 2-0 日本/2025年10月29日(現地28日)/エスタディオ・ムニシパル・デ・ラ・リネア
ヨーロッパ遠征での親善試合第2戦、なでしこジャパン(日本女子代表)がノルウェー女子代表に0-2で敗れた。今回の遠征はイタリアに1-1で引き分けて1分1敗。
ニルス・ニールセン体制、発足直後のシービリーブスカップではアメリカなど強豪相手に3連勝で優勝を果たした。しかしその後、E-1東アジア選手権での台湾戦以外、9試合未勝利が続く。女子サッカー界での知名度の高いニールセン監督の就任によりブラジル、スペインなど強豪とのカードが実現してきたが、結果を残せずにいる。
今回、ノルウェーは20歳の新星シグネ・ゴープセットがカットインとミドルから、強烈なインパクトを残すゴールを決めた。
日本もチャンスはあった。立ち上がりに清家貴子が背後を突いたが、シュートは枠外へ。後半には、宮澤ひなたがクロスバー直撃弾、藤野あおばが惜しいボレー……。さらに白垣うののフリックから籾木結花が抜け出し決定的なシュートを放ったものの、枠を捉えられなかった。ただ崩し切るフィニッシュへのこだわりが感じられ、それでも決め切れず。足を振り抜いて終えるシーンは限られた。
フィジカル強度で劣勢を強いられ、田中美南が前線で起点になれず中盤まで下がるシーンが増える。そのためゴール前に人がいなくなるという、なでしこジャパンで長年繰り返されてきた悪循環に陥り、そこから脱せなかった。
今回、谷川萌々子のゼロトップなどもテスト。ニールセン監督が、ストライカーポジションの選択肢について、試行錯誤しているものの、なかなか見出せずにいる現状も見受けられた。
清水梨紗、遠藤純の復帰は朗報となった。ただし今回、チームメイトの力を引き出す存在にはなり切れなかった。
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日本は11月29日、MS&ADカップ2025でカナダ女子代表と長崎で対戦する。来年3月からはブラジル女子ワールドカップ(女子W杯)アジア予選を兼ねたオーストラリアでの女子アジアカップに臨む。




