【日本代表】最新序列を検証。1トップに5人でFW過多!? いよいよ4バック採用か、しかし…
日本代表のポジション別序列。(C)SAKANOWA
左サイドバックのスペシャリスト不在も続く。
北中米ワールドカップ(W杯)まであと6か月と迫るなか、サッカー日本代表(SAMURAI BLUE)がキリンチャレンジカップ11月シリーズ(14日:ガーナ代表戦@豊田スタジアム、18日:ボリビア代表戦@国立競技場)に臨む。
FIFAランキングは、日本19位(アジア1位)、ガーナ73位(アフリカ14位)、ボリビア76位(南米10位)。
招集された26選手のポジション別の最新序列(システム3-4-2-1)をまとめ、考察したい。
前回に続いてエースの三笘薫が負傷のため、守田英正が復帰途上にあり、いずれも不参加となった。守護神の鈴木彩艶は左手の複合骨折を負い参加を辞退し、野澤大志ブランドンが追加招集された。
今回、ひときわ目を引くのがストライカーの多さだ。
上田綺世、小川航基、町野修斗の常連に加え、前田大然が復帰。さらに191センチある元ジュビロ磐田の後藤啓介(シント=トロイデンVV)が初招集された。
前田はサイドなど複数ポジションでの起用を見込んでの招集だろう。とはいえFW過多と言え、後藤を呼ぶのであれば、小川か町野を一旦外したうえで勝負させても良かったか。
その影響か、シャドーを本職にしている選手が鎌田大地と南野拓実と限られる。その鎌田も守田不在時は、ボランチ起用で計算されている。クリスタル・パレスでもボランチ起用が続いており、いずれにせよ今後はシャドーとボランチの兼用となっていきそうだ。
また、菅原由勢が復帰を果たし、4バック採用の可能性も出てきた。ただし、菅原由勢と鈴木淳之介は右サイドバック。特に左サイドバックの最適解を探る作業は、以前から課題に挙げられてきたものの、今回もそういったテーマに取り組むためのスペシャリストは呼ばれていない。
森保一監督はベースアップを図りつつ、新たな戦力を加えていく意向を示している。であれば、このW杯アジア最終予選後の9月からの3回のシリーズで、何かしらテーマを与えて取り組んでも面白かったか(例えば4バック採用に絞り、サイドバックの人材登用に焦点を当てるなど)。
負傷者が多く、しかもその選手たちがW杯までにトップコンディションを取り戻せるかも読めない状況が続く。キャプテンの遠藤航もリバプールFCでほとんど試合に絡めずにいる。
この序列を見ると、最終ラインやウイングバックなど、そのポジションの本職ではない選手が多いのも気になる点だ。個々が最大限の力を発揮する――そこにフォーカスした布陣も見てみたい。
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そうなると、やはり……4バックもあるか!?




