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【スペイン有力紙】久保建英の「消耗」懸念。苦闘する4シーズン目、その先に待つ“来夏”去就は?

久保建英 写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

負傷と低迷が重なり、これまでラ・リーガ今季17試合・2得点

 スペインメディア『アス』は12月24日、レアル・ソシエダに所属する日本代表MF久保建英(Takefusa KUBO)について特集し、今季ここまでの苦闘と今後の「不透明な将来」を報じた。

『アス』によると、久保にとって現在の加入4シーズン目は、「最も困難」な時期にあると憂う。監督交代やチーム編成の変化が重なり、主力として期待される立場で臨んだものの、ラ・リーガでは17試合終了時点で2ゴール・1アシストと数字は伸び悩んでいる。

 背景に、チームの低迷と度重なるコンディション不良を挙げる。レアル・ソシエダは降格圏付近まで順位を落とし、成績不振を理由にセルヒオ・フランシスコ前監督が解任された。久保自身も9月に負った足首の負傷の影響を長く引きずり、『アス』は「パフォーマンスを大きく制限してきた」と伝えている。

 実際、久保は11月の会見で「1か月間、(痛み止めの)注射を打ちながらプレーしていた」と告白。持ち味である鋭いドリブル突破や俊敏性を備えたパフォーマンスを発揮できない試合も多く、「本来の姿を見せられなかった」と『アス』は分析している。

 久保は1年前、レアル・ソシエダと2029年まで契約を延長しているが、契約解除金(移籍金)は6000万ユーロ(約110億円)に据え置かれていると言われる。『アス』は、久保が「野心的で成長を求める選手」である点を強調。今季欧州カップ戦に出場できていない現状は、将来の新たな選択を考える要素になり得ると指摘した。

 同メディアはこうした状況を踏まえ、「久保の将来は来夏に向けて開かれたまま」と見る。これまでもプレミアリーグをはじめ複数の欧州クラブの関心が報じられてきたが、チーム再建を託されたペッレグリーノ・マタラッツォ新監督のもと、久保が再び中心選手として輝きを取り戻せるか――。

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 来年はFIFA北中米ワールドカップ(W杯)が開催されるワールドカップイヤーでもある。24歳のレフティの去就は引き続き大きな関心事になる。