アモリム解任…混迷マンチェスター・U、新監督候補はグラスナーら「5人」。本音は夏まで待ちたい!?
2022年に来日した際のグラスナー監督と、リカルド・ロドリゲス監督。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
暫定監督として、スールシャール氏かキャリック氏を招へいか
1月5日にルベン・アモリム監督を電撃解任したイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドだが、新監督人事の行方はいまだ定まらず、クラブの混乱ぶりが浮き彫りになっている。
クラブ公式発表によれば、マンチェスター・Uはリーグ6位という現状を踏まえ、「より高い最終順位を目指すため」に、アモリム監督更迭という苦渋の決断を下した。
就任から約1年2か月、昨季はUEFAヨーロッパリーグ(EL)決勝に導いたものの、プレミアリーグでの停滞により評価をなかなか上げられなかった。解任に伴い、クラブは約1000万ポンド(約21億円)規模の補償金を支払ったとされる。
後任探しを主導するのは、フットボール・ディレクターのジェイソン・ウィルコックス氏だ。『スカイ・スポーツ』によれば、クラブは短期的には「暫定体制」を敷き、夏に本命人事に着手する方針を意識しているそうだ。
その暫定指揮官の候補として浮上しているのが、元指揮官のオーレ・グンナー・スールシャール氏、そしてマイケル・キャリック氏だ。両者とは非公式の協議が進められているものの、役割分担や序列、ダレン・フレッチャー暫定監督の処遇など、検討事項は多い。
実際、フレッチャー体制初戦となった日本時間1月8日のバーンリーFC戦は2-2で引き分けた。主将ブルーノ・フェルナンデスやメイソン・マウントらが復帰した一方、試合運びの不安定さは解消されず、暫定体制の難しさがさっそく滲み出た。
マンチェスター・Uが難しい判断を迫られている背景には、今季の位置づけの難しさが挙げられる。残された現実的なタイトルの可能性はFAカップのみ。リーグ戦とカップ戦をどのように活用して新体制につなげるかが重要になる。
『スカイ』は、仮にスールシャール氏が復帰した場合、4-2-3-1を軸とするシステムへの回帰や、コビー・マイヌーの再起用など、「戦術的な再設計が焦点になるだろう」と分析する。
一方、クラブとしては、FIFA北中米ワールドカップ(北中米W杯)も控えるなか、大物監督の市場動向を夏まで見極めたい思惑もある。
オリヴァー・グラスナー、トーマス・トゥヘル、マウリシオ・ポチェッティーノ、ユリアン・ナーゲルスマン、ロベルト・デ・ゼルビらの名前が水面下で取り沙汰されている。
加えて、再び高額な違約金を支払う事態を避けたいのが本音だろう。
名門復活への道筋は依然として不透明である。




