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【U-19日本代表】唯一の高校生、三國が影山監督と”緊急ミーティング”何を話し合ったのか?

31日のU-19日本代表の練習の冒頭、三國が影山監督と話し合う。(C)SAKANOWA

練習の冒頭、約5分間に渡って二人で話し合う。

[U-19アジア選手権 準決勝] U-19日本代表 – U-19サウジアラビア代表/2018年11月1日19:30(日本時間21:30)/パカンサリ(インドネシア)

 U-19日本代表が10月31日、U-19アジア選手権の準決勝・サウジアラビア戦の前日練習を行った。冒頭のみ公開されて、選手たちはリラックスした表情を浮かべながらウォームアップで体をほぐし、次第にテンションを高めてフォーメーション練習に移行していった。

 練習の冒頭、唯一、高校から参加の三國ケネディエブス(青森山田高校)が、影山雅永監督と約5分間にわたりじっくり話し合っていた。

 影山監督の表情は厳しく、三國も指揮官の目を見て真剣な表情で話に聞き入っていた。

 これまでインドネシア前日の27日、オフ明けの練習となった10月30日、どこか弛緩した雰囲気があり、影山監督から引き締めるためにカツが入った。特にU-20ワールドカップ(W杯)の出場権を掴んだことで、やはり肩の重い荷が下りて、緊張の糸が緩んだ感じの選手もいた30日は、全員にゲキが飛んだそうだ。

 その中で、三國は練習中、思うように良いパフォーマンスを見せられずにいた。結果、先発に抜擢されたグループステージ第2節のタイ戦(〇3-1)は勝利に貢献したものの、その後の2試合は出場機会を得られずにいる。

「お前が中心になるぐらいの気持ちでやってほしい」

 そのように三國は影山監督から背中を押されたと言う。

 周りはプロフェッショナルの選手ばかり。同い年である菅原由勢(名古屋U-18)、宮代大聖(川崎U-18)、一つ年下の斉藤光毅(横浜FCユース)など所属はクラブユースになっているが、基本的にはトップチームで活動している。三國も来季のアビスパ福岡入りが内定していて、能力のみならず意識も同世代の選手たちより突出している。ただ、まだまだ甘い、ということもトップレベルで揉まれる彼らと一緒にいることで痛感した。

 ただ、だからこそもっと貪欲に挑戦して、前へ出ていけと。その能力はあるのだから。

「山田(青森山田)のサッカー部でやってきましたが、『プロでやってきた周りのレベルが高い分、お前はもっとやらないといけないぞ』と。気合が入りました」

 影山監督が大きな声を張り上げるのではなく、じっと隣同士で静かに三國に語りかけていた。約5分間に渡る二人の”緊急ミーティング”を経て、三國は自らを奮い立たせていた。 

 練習後は、確かに練習開始時とは明らかに異なるピリッとした雰囲気が漂っていた。果たして三國の準決勝での出場はあるのか。チームで最も大きい192センチのCBはしっかり戦闘モードに切り替わっていた。

「自分がもっと強い気持ちを持って臨んでいきます。サウジアラビアの個は強くて速いので、フィジカル面で決して負けません。コーナーキックからはゴールも狙っていきたいです」

 これまで全勝のサウジアラビアとの準決勝は、「間違いなく今大会最も難しい試合になる」(齊藤未月)と、それぞれ気を引き締める。準々決勝のインドネシア戦に出た選手たちの身体的な消耗は激しく、ある程度の選手の入れ替えがありそうだ。1年前まではFWを務めていた三國が、攻撃と守備の両面でキーマンになるか。

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI

Posted by 塚越始

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