インドネシア取材陣殺到!久保建英が英語で「印象的な選手は?」の質問に答える
インドネシアの取材陣との写真撮影に応じる久保建英。(C)SAKANOWA
1月のJチャレンジマッチで2ゴール。「貴重な経験でした」。
[U-19アジア選手権 準々決勝] 日本 – インドネシア/2018年10月28日/ゲロラ・ブン・カルノ・スタジアム/ジャカルタ
インドネシアメディアの注目の的に――。来年のポーランドU-20ワールドカップ(W杯)出場権を懸けたU-19アジア選手権・準々決勝のインドネシア戦前日、U-19日本代表の練習後にMF久保建英(横浜F・マリノス)のもとに、地元の記者が殺到して様々な質問が飛び交った。17歳のアタッカーはインドネシアでも、今大会最も関心のある日本人選手のようだ。
久保は日本代表のスタッフに通訳的な役割を求めず、英語による自身の言葉で一つひとつ答えていった。まず、U-19インドネシア代表の印象を聞かれると、次のように具体的な選手を挙げた。
「インドネシアとの最近の試合(U-19日本代表は3月にジャカルタ遠征をしている)のことは、チームメイトがプレーしているので知っています。確か22番。小柄な選手だったと思いますが、とてもスピードがありますね」
その選手はMFトッド・リバルド・フェッレ。160センチと上背はないものの、切れのある縦への仕掛けを武器に敵陣をかく乱する、グループステージ3試合に出場しているドリブラーだ。確かに日本戦のキーマンにもなってきそうだ。
また、同国の79年日本大会以来のU-20W杯出場が懸かっている注目の一戦とあって、地元メディアはチケットが6万5000枚売れたことを伝えた。そのうえで、大観衆とグループステージのような観客が少ない環境ではどちらのほうが良いかと聞かれると、久保は「比較はできません。ただ6万人以上の前でプレーできるのは貴重な経験で、ワンダフルマッチになりますね」と、むしろアウェー一色に包まれる雰囲気を楽しみにしていた。
インドネシアの国の印象についても聞かれ、「今年1月の試合(Jリーグ アジアチャレンジinインドネシア)で、このスタジアムではゴールを決めていて、それは良い経験になりました。明日勝ってベスト4に進みます」と抱負を語った。FC東京時代の今年1月の遠征で2ゴールを決めて勝利を収めているだけに、本人にとっても縁起のいいスタジアムのようだ。
そのあとは記者たちの記念撮影にも応じて、日本対インドネシア戦のちょっとした”前夜祭”のような雰囲気にもなっていた。久保がインドネシアのヒーローになるか――。試合当日、そんな大観衆をあっと驚かせるようなプレーも期待される。
取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI