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【日本代表】激戦区の右サイド。久保建英、堂安律より“本命”は伊東純也「状態は悪くない」「自分の良さを出していく」

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サカノワスタッフ

(左から)久保建英、伊東純也、堂安律。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

現状のベストメンバーが見込まれるカメルーン戦、一体、誰が先発に――。

  日本代表が10月5日からオランダ・ユトレヒトで今年最初の合宿をスタートさせた。9日にカメルーン代表、13日にコートジボワール代表と対戦する。約1年ぶりの活動再開となるなか、注目ポイントの一つに挙げられるのが、右MFのポジション争いだ。

 今回基本的に森保一監督は4-4-2あるいは4-2-3-1を採用する方針を示している。そして現体制下、右MFはこれまで堂安律(アルミニア・ビーレフェルト)が主力を担ってきた。しかしFCフローニンゲンからPSVへステップアップしたなかクラブでポジションを掴み切れず、代表でもパフォーマンスをやや落としてきている。そうしたなか、レアル・マドリードからRCDマジョルカにレンタル移籍した久保建英(ビジャレアルCF)が台頭。スペインで1年間を戦い切ったことで確実に地力を付けた。

 そして堂安も今季ドイツ・ブンデスリーガのビーレフェルトへのレンタル移籍を決断。オランダとはまた異なる環境に身を置き、新たな刺激を受けている。

 そのなかでKRCゲンクの伊東純也がコンスタントに出場機会を得て、今季これまで8試合・2得点・1アシストと結果を残している。昨季はUEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)の舞台にも立った。日本代表でも着実に出場機会を増やしている(12試合出場)。

 その伊東が10月5日に取材対応に応じ、現在のコンディションについて、「ベルギーで試合にも絡めていますし、状態は悪くないです。ドリブルでタテに行くのはもちろんですが、間でパスを受けたりする場面も多く、そういうところは成長できていますと思います」と語った。

 そして久保、堂安とのポジション争いについて聞かれた伊東は、やや困惑した表情で答えた。

「(二人の存在について)あまり意識はしていないです(笑)。二人とも若くてテクニックのある選手です。ただ自分には自分の持ち味があるので、そこを出していければと思います。ベルギーのサイドバックは対人が強い選手が多く、そういったところで良さを出せて、自信につながっています」

 27歳のサイドアタッカーはあくまでも自分自身のストロングポイントを発揮し、勝利に貢献すること。そこに意識を集中させていた。

 ドイツ・ブレーメン州の規制を受け、大迫勇也(ヴェルダー・ブレーメン)は9日のカメルーン戦のみ参戦することとなった。事実上、“現状のベストメンバー”はそのカメルーン戦で組まれることになりそうである。

 そこに伊東は加わってくるのか? それとも堂安、あるいは久保の名前が並ぶのか。何より伊東がピッチに立った時、どのようなプレーを見せてくれるのか――期待して良さそうだ。

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[文:サカノワ編集グループ]