【日本代表】久保建英が語ったオランダ2連戦への決意「自分たちの義務」「そう思ってもらえたら一番いい」
日本代表に合流した久保建英。写真:日本サッカー協会/(C)JFA
「例えば、もしも今10歳だったとしたら――」
日本代表(SAMURAI BLUE)が10月5日、オランダキャンプをスタートさせた。MF久保建英(ビジャレアルCF)がメディア対応に登場し、今回の2試合(9日・カメルーン代表戦/現地14時/日本時間21時開始、13日・コートジボワール代表戦/現地16時45分/日本時間23時45分開始)に向けた抱負を語った。
「このような状況の中で各国の選手が集まり活動できるのは有意義な時間。無駄にしないようにこの2試合、みんなで力を合わせて全力で戦い、代表の意義を見せていきたい。1年間の実績を積んだ自信は自分の中にあり、一段階上のレベルにいれているかなというのを、今回の代表で、いつもクラブと対戦するのと違った感覚になるので、掴んでいければと思います」
続けて久保はパンデミックを乗り越えて行われる最初の代表戦の意義を、次のように話した。
「サッカーは、今、その国で暮らす人たちにとって数少ない娯楽、エンターテイメントの一つになっています。いろんな行動が制限されるなか、いろんな方々の協力を得てなんとか開催できている状況です。恩返しと言いますか、自分たちへの期待を結果や内容で返していくことが今回は義務になると思っています」
サッカー選手になる、という夢が遠いた少年もいるかもしれない。いや、そんなことは決してない――19歳のレフティはそういう戦いを見せたいと意欲を示す。
「世界的なパンデミックが起きても、みんなで力を合わせることで、自分が正直思っていたよりも早く練習再開ができました。『今年はもう試合ができない』と言っていた選手も多かったなか、様々な方たちの協力を得て、リーグを終えられました。一人ではできないことも、いろんな人の力を借りて実現できる具体例の一つ。サッカー選手はプレーで返すのが一番だと思います。今度は自分が助けてもらった人たちにプレーを見て、例えば子供たちが『サッカー選手になりたい』と思ってもらえたら一番いいです」
久保はサッカーの魅力を改めて伝えたいと強調した。
「例えばもしも今10歳だったとしたら、サッカー選手になる夢が一歩遠のいてしまう感覚を持っていたと思います。そういったものを、プレーでもう一度、いやサッカー選手になれるし、いろんな人の協力が必要ではあるけれど、素晴らしい職業でありスポーツだと見せていきたいです」
日本は5日から合宿を実施、9日のカメルーン戦は日本テレビ系列、13日のコートジボワール代表戦はTBS系列で放送される。
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[文:サカノワ編集グループ]