「ACL決勝につなげられた」鹿島FW金森が口火を切る会心先制弾
鹿島アントラーズの金森建志(ACLより)。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
柏に3-2逆転勝利を収めて、日曜の”決戦”へ。
[J1 32節] 鹿島 3-2 柏/2018年11月6日/三協フロンテア柏スタジアム
J1・32節の柏レイソル戦、鹿島アントラーズのFW金森健志が左足を振り抜き会心のゴールを突き刺した。一時は1-2とひっくり返されたものの、町田浩樹、山口一真のゴールで再逆転に成功。金森もフル出場で、暫定3位に浮上する勝利に貢献した。
開始6分、遠藤康のFKからゴール前で混戦となり、こぼれたボールを金森が上手くワンタッチでコントロールし、左足にミートさせて、喉から出るほど細かった先制点を奪ってみせた。
「いいところに転がってきて、上手くファーストタッチでボールを置けたので、あとは思い切り打つだけでした。勝点3を奪えたことが一番の収穫です」
9月29日の28節ヴィッセル神戸戦(〇5-0)以来の今季リーグ2点目。金森は「まだまだ決めないといけない。満足はしていません。ここからどんどん増やしていきたい。チームを勝たせるゴールを決められたないいなと思います」と、ここからさらに得点を重ねていきたいと意欲を示す。
11月10日にはアウェーでのアジアチャンピオンズリーグ(ACL)決勝ペルセポリス戦の第2戦(ホームでの第1戦は2-0勝利)が待っている。7日夜にドバイ経由でイランの首都テヘランへ向かう。
「チームの雰囲気もすごく高まり、今日勝ったことで、ACLに絶対につながったと思います。常に目の前の1試合にというスタンスだが、今日のみんなの頭の中にもACLにつなげなければいけないという想いがあったと思います。まだ獲ったことのないアジアに王者になれるように、しっかり戦ってきます」
サポーターへの挨拶代わりの壮行試合とも言えたような位置づけ。そのなかで金森のゴールが、いろんな意味で、決戦へと”つなげた”。
取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI