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【J2最終章】松本山雅の今節J1昇格決定の条件は? 意外と大分トリニータ優位?

J2の昇格争いも佳境を迎えた。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

プレーオフ圏争い、直接対決は町田対東京Vのみ。取りこぼしはできない。

 J2リーグは11月10日・11日に41節を行う。自動昇格圏の2位以内を巡る争いは、首位の松本山雅FC、2位の大分トリニータ、3位のFC町田ゼルビア(J1クラブライセンスがないため昇格はできない)、4位の横浜FCに絞られた。松本は今節にも3年ぶりのJ1復帰を決められる。ただ、あくまでも残り2試合トータルで見ると、2位大分のほうがやや優位か? という捉え方もできそうだ。

 松本の昇格決定の条件は、松本が勝って、2位大分負け、3位FC町田負け、4位横浜FC引き分け以下という、2位以下3チーム中「2つの条件を満たす」こと。つまり松本の勝利が必須で、さらに2位~4位のうち2チームが星を落とす(横浜FCは引き分け以下)と決まる。4チームはいずれも自身よりも下位チームとの対戦になるが、松本と町田はアウェーで、相手チームのホームラストゲームだ。

 周囲からは『今節にも昇格が――』というプレッシャーが掛かる松本だが、基本的にはいかに2試合を勝ち切り2位以内に入るかという難しいプランに臨まなければならない。昨季もシーズン終盤の失速で昇格を逃しているだけに、同じ轍を踏まないためにも、この2試合でこそ、走り切り勝ち切りたい。

 また、この大混戦で効いてくるのが得失点差だ。大分が4チーム中トップの+24を記録し、得点数も断トツの73ゴール(上位陣2位の横浜FCは60ゴール)。今節勝利を収められれば、逆に最終節、ライバル相手にも「大量得点を奪えなければ上回れない」というプレッシャーを与えることができる。町田をいかに順位で上回るか(最終節で町田の戦況を見ながら采配を振るう)、などターゲットも絞りやすくなる。

 昇格プレーオフ圏を含めた上位陣の今後の対戦を見ると、直接対決が町田対東京ヴェルディしか残っていない。ホームラストゲームにもなるなどノープレッシャーで思い切って臨んでくる相手(特にアタッカー陣)をいかに抑えるかもポイントになる。

 上位陣の順位と今後の日程は以下の通り。

□J2・順位表(40節終了時)

順位/チーム/勝点/勝 分 負/得点・失点/得失点差
1/松本/73/20 13 7/53・34/+19 
2/大分/72/22 6 12/73・49/+24 
─△△J1自動昇格圏─
3/町田/72/20 12 8/59・43/+16 
4/横浜FC/70/19 13 8/60・43/+17
5/東京V/67/18 13 9/54・40/+14
6/福岡/66/18 12 10/57・42/+15
―△△J1・J2入れ替えプレーオフ圏内―
7/大宮/65/19 8 13/62・47/+15

□今後の対戦スケジュール 
    41節 42節
松本 栃木/A 徳島/H 
大分 金沢/H 山形/A 
町田 愛媛/A 東京V/H 
横浜FC 岡山/H 甲府/A 
東京V 讃岐/H 町田/A 
福岡 熊本/H 岐阜/A
大宮 山形/H 岡山/A
黒字が直接対決

文:サカノワ編集グループ

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