なぜ、パリSGは鈴木彩艶の獲得を急ぐのか? 総額63億円へ増額、ルイス・エンリケ監督の思惑は…

鈴木彩艶 写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

オファーを総額約63億円まで増額。ただし日本代表守護神が重視するのは――。

 フランス1部パリ・サンジェルマン(パリSG)が、イタリア・セリエAのパルマ・カルチョ1913に所属するサッカー日本代表(SAMURAI BLUE)GK鈴木彩艶(Zion SUZUKI)の獲得に向けて動きを加速させている。フランスメディア『フットメルカート』は8月8日、パリSGがオファー総額を増額し、クラブ間合意に近づいていると報じた。

 同メディアによると、パリSGは当初2800万ユーロ(約51億円)+ボーナス500万ユーロ(約9億円)を提示したものの、パルマが拒否。するとさらに条件を引き上げ、ボーナスを含め総額3500万ユーロ(約63億円)の新たなオファーを提示したという。

 なぜ、パリSGはそこまで鈴木の獲得を急ぐのか。

 フランスリーグ5連覇、UEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)でも連覇を2達成したパリSGは、将来を見据えたGK補強の最優先ターゲットとして、鈴木を高く評価しているという。ルイス・エンリケ監督とスタッフが高く買っているのが、鈴木の足元の技術だ。

 エンリケ監督はGKにもビルドアップへの積極的な関与を求めており、まず、そのプレーを直接チェックしたい意向だという。

 とはいえパリSGにはロシア代表マトヴェイ・サフォノフがおり、クロアチア代表ルーカス・シュヴァリエも現時点で在籍している。そのため鈴木に正守護神の座を保証できない状況にある。

 加えてユベントスも鈴木の獲得をあきらめていない。むしろ鈴木はユーベでのプレーを望んでいるとも一部で報じられており、争奪戦がヒートアップする可能性も出ている。そこでパリSGが先手を打って条件を引き上げ、パルマとの交渉を進めている。

 こうした状況から、同メディアによると、クラブ間で合意に達したとしても、そのまま移籍成立となるかは分からないという。

 パルマで2シーズンにわたり主力として活躍してきた鈴木の希望は明確だ。チーム内の競争は望むものの、控えとして1シーズンを過ごすことは考えていないと報じられている。

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 それだけにパリSGが鈴木に対し、金銭面だけではなく、どのような条件を提示できるかがポイントになりそうだ。鈴木は2029年6月までパルマと長期契約を結んでいる。日本代表でのアジアカップ制覇→プレミアリーグ挑戦というシナリオもあり得るか!?