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【パリ五輪 なでしこ】藤野あおば、車椅子移動は”念には念を入れて”。サッカー取材あるあるの一つ…

スペイン戦で先制点を決めた藤野あおば(15番)。写真:早草紀子(C)Noriko HAYAKUSA

もちろん、予断は許さないものの…。

 パリ・オリンピックのグルプステージ(GS)第2戦ブラジル戦(〇2-1)翌日の7月29日、サッカー日本女子代表(なでしこジャパン)が練習を終えたあと移動する際、スペイン戦で直接フリーキックで先制点を決めた藤野あおばが車椅子で現れ、そのあと松葉杖を手にバスへ乗り込んだ。

 スペイン戦で活躍しながら、ブラジル戦を欠場。車椅子となると、清水梨紗に続き負傷離脱……そのような懸念も広まった。

 ただ、現地の情報によると、練習中などに負傷したわけではなく、以前のケガが疼くということで大事を取ったという。清水のような重傷ではないそうだ。

 確かにサッカーの取材先で、特に初めて目にすると驚く光景ではある。ただ、徹底して配慮し、選手が車椅子や松葉杖を活用して移動する場面は、しばし見られる。

 足を地面に突くことを少しでも回避し、回復を早めるための処置の一つで、試合や練習直後など、選手が「大事をとり」松葉杖で現れることは少なくない。こうした国際大会では、今回のように移動などの際に人の目に触れる機会もあり、より注目度が増してしまう傾向もある。

 もちろん”普通”の状態ではなく、予断は許さない。例えば捻挫などで患部が腫れていた場合、数日で回復することもあれば、思うように行けないケースもある。そのための“念には念を入れ”の措置だ。

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 明日のGS第3戦ナイジェリア代表戦、藤野の欠場は濃厚である。藤野は5日ほどインターバルを挟み、まず準々決勝……あるいは準決勝を見据えているに違いない。ニューヒロイン谷川萌々子の登場で勢いを掴んだなでしこだが、藤野が復帰した時には、さらなる上昇気流に乗れるはずだ。

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