選手の移動ストレス軽減も課題に。『大分問題』で田嶋会長「自然渋滞と事故の発生により」
森保監督(中央)就任会見での田嶋会長(右)、関塚技術委員長(左)。(C)SAKANOWA
試合観戦できなかったファンも…「大変残念に思います」。
日本サッカー協会の田嶋幸三会長は選手バスの到着が試合開始直前となってしまったベネズエラ代表戦(△1-1)の行われた翌11月17日、同協会公式ホームページに「大分で開催した日本代表戦について」と題して、次のようなメッセージを掲載した。
昨日大分スポーツ公園総合競技場で行われたキリンチャレンジカップ2018ベネズエラ戦において、多くのファン・サポーターの皆様がキックオフに間に合わない事態が発生しました。
日本サッカー協会は、3年前に満員となった試合をはじめ、同会場でのこれまでの経験を踏まえて、大分県サッカー協会や地元自治体、警察などの皆様と協力して準備を進めてきました。
雨や帰宅ラッシュによる自然渋滞とスタジアムへの移動が重なったこと、また、高速道路出口で事故も発生したことから渋滞が発生しました。
これによって日本代表の試合を楽しみにしていただいた多くのファン・サポーターの皆様がせっかくの大分での観戦機会を逸してしまったことを大変残念に思います。
今後開催する日本代表の試合ではできる限り多くのファン・サポーターの皆様に観戦していただけるよう努めて参りますので、引き続き日本代表を応援していただきますようお願い申し上げます。
公益財団法人日本サッカー協会
会長 田嶋幸三
渋滞により監督と選手を乗せたバスの到着が試合開始41分前になるという事態。さらに多くの観客が試合開始に間に合わず、さらに試合終了までに辿り着けなかった人もいたという。「雨や帰宅ラッシュによる自然渋滞」と「高速道路付近での事故」が重なったことで、混乱に拍車がかかったということだ。
最近の国際Aマッチの試合開始時間は、この大分でのベネズエラ戦のように19時30分が増えてきている(20日の豊田スタジアムでのキルギス代表戦は19時20分開始)。選手たちは試合開始1時30分前を目途に会場入りしており、となると、今後も午後5時台に宿泊先を出発することになり、ちょうど帰宅ラッシュの渋滞にハマることになる。
同様のことは今後も起こり得ると言える。また、そこまでハラハラドキドキの展開にならずとも、相手チームを含めた選手たちに、いかに移動のストレスを与えず試合開始を迎えてもらうのか。ワールドカップ予選など今後控える”本気”の公式戦も考えると、渋滞対策は行政や警察を含めた協議が必要となってきそうだ。
文:サカノワ編集グループ