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若林源三、若島津健…川口能活のGK人生はキャプテン翼とともに

11月14日に引退記者会見を行った川口能活。(C)SAKANOWA

12月2日、引退を発表した川口のラストマッチは、J2昇格を決めた鹿児島と!

[J3 34節] 相模原 – 鹿児島/2018年12月2日13:00/相模原ギオンスタジアム

 SC相模原が12月2日、鹿児島ユナイテッドFCとのJ3リーグ今季最終戦をホームのギオンスタジアムで迎える。現役引退を発表したGK川口能活のラストマッチとなる。試合後には川口の引退セレモニーが予定されていて、チケットは好評発売中だ。

 11月14日に相模原市役所で行われた引退記者会見で、川口はこれまでのサッカー人生を振り返るとともに、そのホームでの最終戦に向けた抱負を語っていた。

 そのなかで川口はGKをはじめた原点となるキッカケについて、次のように語っていた。

「サッカーに出会わせてくれたのが兄でした。その兄の勧めでGKは始めました。サッカーチームに入る前から、公園でGKの練習を熱心にしてくれました。あとは、やはりキャプテン翼ですね。僕は翼くんや日向くんよりも、どちらかというと若林くんや若嶋津くんに憧れていくようになったんです」

 個性的なキャラクターが揃うキャプテン翼の中で、川口は、ペナルティエリア外からは絶対にゴールを許さない伝説を持つ若林源三、そして空手の有段者の技も生かし、三角飛びでゴールを守り、ストライカーも兼務する若島津健に自身を重ね、そしてGKとして上達していった。

  今後、指導者として「GKは格好いい。そう思える選手を一人でも増やしていきたい」と、あくまでそう純粋に思える選手を増やしていきたい語っていた。

 一方、現役時代大切にしてきたことが、「不動のメンタル」だ。その貫く信念の先に、第2、第3のヨシカツがきっと誕生するはずだ。

 その前に、現役最後の戦いが待っている。もちろん出場できるかどうかはまだ分からない。ただ川口は相模原のユニフォームを着て戦い切る最後の一瞬まで、「自分がやるべきことを、最後までまっとうしたい。最後の試合も出場が確定しているわけではありません。皆さんにしっかり恩返しできるように、今までどおり、次の試合に向けての準備をしたい」と、チームの勝利に貢献したいという選手としての純然たる想いを貫く。若林源三や若島津健にも負けない誰もが認める”日本一”のGKとしての変わらぬ情熱と矜持を胸に、川口能活がラストマッチに向かう。

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKKAOSHI

Posted by 塚越始

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