平川忠亮が感動の引退スピーチ(全文)「夢を叶えてくれたのが浦和レッズでした」
浦和レッズ平川忠亮の引退セレモニー。最後は「背番号14」のコレオグラフィが登場!
花束プレゼンターは同期入団、坪井慶介がサプライズ登場。抱き合って二人で涙をこぼす。
[J1 34節] 浦和 3-2 FC東京/2018年12月1日/埼玉スタジアム2002
浦和レッズがこれまで獲得した、すべてのタイトルを知る男。平川忠亮の引退セレモニーでは、ピッチにすべてのトロフィーが並べられた。
花束のプレゼンターは2002年の同期入団である坪井慶介(レノファ山口)。花束が受け渡されると、二人で抱き合い涙をこぼした。
最後はチームメイトと写真に収まり、そして背番号と同じ14回胴上げされた。
背番号14――平川忠亮が引退セレモニーで語ったあいさつ全文は次の通り。
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今日も熱い声援有難うございました。
今シーズンをもって、引退することを決断しました。
まず、このような場を設けていただき、有難うございます。
小さな頃からとにかくサッカーが好きで、暇さえあればボールを蹴っていたのをよく覚えています。
そんなサッカー少年がいつからか、プロサッカー選手になりたいと夢を持ちました。
高校、大学と素晴らしい仲間に出会い、よりサッカーに真剣に取り組むようになり、夢に一歩ずつ近づくことができました。
そして大学を卒業して夢が叶いました。
夢を叶えてくれたのは、浦和レッズでした。
2002年に加入してから17年、とても長い期間、在籍させていただきました。
この17年のキャリアは、自分の想像をはるかに超える時間であり、皆さまの支えがあったからこそだと思っています。
ファン、サポーターの皆さまをはじめ、ホームタウン、サポーター企業、後援会・スチュワート…浦和レッズにかかわるすべての皆さまのお陰だと思っています。本当に有難うございます。
今日この日のために、多くの友人も集まってくれました。一番近くで支えてくれた家族、両親、本当に感謝しています。
そしてここまで一緒に闘ってきてくれた選手たち、OBの方々、皆さまの助けがあったからこそだと思っています。
自分を信じてパスを出してくれた仲間、自分のクロスを信じてゴール前へ走り込んでくれた仲間、自分のミスを何度もカバーしてくれた仲間、数多くの仲間に助けられて、ここまで来ることができました。
スタジアムにはいつも数多くのサポーターが、ホーム、アウェーどちらにも駆け付けて応援してくれました。
今まで指導していただいた監督、コーチングスタッフ、メディカルスタッフ、グラウンドスタッフ、本当に本当に多くの方々に助けられました。
この浦和レッズにかかわるすべての方たちの大きな愛によってなりたっています。そのなかで一緒にプレーできたことは誇りです。
この目の前にある数々のタイトルも、皆さんの愛があったからだと思います。本当に有難うございました。
まだ夢はあります。指導者になり、このピッチに戻ってくることです。今まで以上に、厳しく辛い道のりになると思いますが、その夢に向かって一歩ずつ進んでいきたいと思います。
最後になりますが、これからも皆さまの力が必要になります。
引き続き浦和レッズ、平川忠亮をよろしくお願いします。
17年間、有難うございました。
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このあと平川は全選手とともにスタジアムを周回した。そしてゴール裏のサポーターのコレオグラフィが登場。そこには「2002→14番→2018」と描かれていて、最後は「We are Redsコール」で締めくくった。
文:サカノワ編集グループ