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【浦和】リカルド監督が挙げたG大阪の警戒ポイント。パトリックの高さ、そして…

G大阪のパトリック。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

残り7試合、一戦必勝で「全て決勝戦だと思って戦う」。

[J1 32節] 浦和 – G大阪/2021年10月16日15:00/埼玉スタジアム2002

 J1リーグの浦和レッズ対ガンバ大阪戦が10月16日に埼スタで行われる。浦和のリカルド・ロドリゲス監督が15日、試合前日のオンラインによる記者会見に応じて、この試合への抱負などを語った。

 公式戦10試合負けなしと勢いに乗っていた浦和だが、リーグ戦のヴィッセル神戸戦で1-5の大敗、そしてセレッソ大阪とのルヴァンカップ準決勝第2戦を落としてトーナメントから姿を消した。ただルヴァン杯のタイトルは逃したものの、クラブの目標でもあるACL(アジア・チャンピオンズリーグ)出場権の懸かるリーグ3位(条件によっては4位)以内、そして天皇杯はまだ十分に可能性を残す。

 様々なドラマが起きてきたホームでのG大阪戦――。巻き返しのためには、まさに打ってつけのカードだ。

 リカルド監督は「浦和対策」を立てられてきた最近の戦いを受けて、次のように課題を挙げる。

「セレッソ大阪との第2戦では、リーグ戦や第1戦の前半のようなビルドアップができませんでした。セレッソもこちらを分析して止めにきました。もう少し自分たちもビルドアップのバリエーションがあればと思います。ただ、この試合では、キャスパー、(伊藤)敦樹、明本(考浩)が決定機に絡み、チャンスが少ないながらも1-0で勝っていてもおかしくなかった。ただ相手にもっとダメージを与えるプレーをしなければいけません」

 そうしたうえで、G大阪戦へ次のように警戒して抱負を語った。

「ガンバ大阪は、チームとして非常にポテンシャルの高いチーム。パトリックの高さ、宇佐美の能力の高さ、特にセットプレーなどが危険なチームだと思います」

 G大阪のストロングポイントを抑えながら、攻撃のアイデアを増やしてフィニッシュまで持ち込み、そして勝利につなげる――そんなシナリオを思い描く。

 また一方、ここからは来季の契約など、チームともに選手自身についても、様々な事情が気にかかる時期に差し掛かる。シーズン終盤に向けて、指揮官として、どのようにチームをマネジメントしていきたいか、という問いに次のように答えた。

「1試合ずつ集中して戦うべきだと思います。もちろん人間ですので、将来のことは心配になると思います。自分がいいパフォーマンスを見せて、いいトレーニングをして、いいプレーをすれば、自ずと将来につながると思います。

 今はまず3位のヴィッセル神戸を上回るために4ポイント(現在、勝点3差)が必要です。獲得できる勝点はあと21。そしてリーグ戦と天皇杯、二つの道からACLの出場権に向かっていきます。

 どのクラブも浦和レッズに勝ちたいと臨んでくるので、私たちも100パーセントの力を出し切って戦わないといけません。今シーズンの結果がこの残り7試合に懸かってきます。全ての試合を決勝だと思って臨みたいです」

 上位戦線にしっかり食い込んできた。ここでさらに進化を遂げて、結果を残す。浦和が総力を結集して、まずG大阪に挑む。

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[文:塚越始]

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