「引退するヒラさんのために」と宇賀神は涙。浦和が天皇杯制覇、来季ACL出場権を獲得
宇賀神キャノンが炸裂! 2018年の天皇杯決勝、浦和が12年ぶりの優勝を果たす。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
3年連続主要タイトル獲得。宇賀神のスーパーショットの1点を守り切る。
[天皇杯 決勝] 浦和 1-0 仙台/2018年12月9日/埼玉スタジアム2〇〇2
天皇杯決勝は、浦和レッズが1-0でベガルタ仙台に競り勝ち、12年ぶりの優勝を果たした。三菱重工、三菱自工時代を含めると7度目の優勝。浦和は3年連続主要タイトル獲得。
13分、柏木陽介のショートコーナーから長澤和輝のクロスはクリアされる。そのセカンドボールを約20メートルの位置から宇賀神がダイレクトボレーで放ち、これがネットに突き刺さり、浦和が先制に成功した。
その後は一進一退の攻防が続き、終盤は仙台が挽回して浦和ゴール前でチャンスを作った。しかしGK西川周作、リベロ阿部勇樹を中心とした浦和の守備網は粘りの対応でゴールを死守。準決勝の鹿島アントラーズ戦に続いて無失点に抑えて、天皇杯制覇を果たした。
浦和は来季のアジアチャンピオンズリーグ(ACL)の出場権(本選から)を獲得した。
決勝ゴールの宇賀神は「引退するヒラさんを優勝して送り出したかった。安心して宇賀神に託せるようなプレーを見せたかった。(得点は)練習をしていたので決められた、自分でも納得の素晴らしいゴールでした」と涙を浮かべて語った。
オズワルド・オリヴェイラ監督は「サポーターの皆さんにこのタイトルのプレゼントを何としても贈りたかった。オメデトウゴザイマス!」と、ゴール裏のサポーターに呼びかけた。
文:サカノワ編集グループ