F・トーレスがリバプールの大先輩に「you’ll never walk alone」のメッセージ
FC東京戦に臨む鳥栖のフェルナンド・トーレス。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
ガンを公表したマイケル・ロビンソン氏との写真をSNSで紹介。
サガン鳥栖のFWフェルナンド・トーレスが12月18日、自身のSNS(アカウントは、ツイッターが @Torres インスタグラムが @fernandotorres)を更新。自身の若き日のリバプール時代、クラブOBのマイケル・ロビンソン氏にアンフィールドを案内されている写真を紹介している。
イングランド・レスター出身のロビンソン氏は元プロフットボーラーで、マンチェスター・シティやブライトンなどに在籍し、リバプールでも1983年から84年までプレー。その後、クイーンズ・パークを経てスペインのオサスナで現役を終えている。アイルランド代表24試合4ゴールという記録も残している。
引退後はスペインでサッカーの解説やTVコメンテーターとして、独特のユーモアの感覚と言葉遣いで人気を博していった。
しかしこのたび、現在60歳の彼は悪性の癌に罹患していることを公表。治療することが難しいとも言われたという。そして「闘うつもりはなかったが、この闘いのなかに私は身を置いている。必ず勝ちます」とコメントしたのだ。
この発表を受けて多くのサッカー選手や著名人が反応。そのなかでフェルナンド・トーレスも若き日のロビンソン氏との写真をアップし、次のようにスペイン語でメッセージを送った。
「たくさんの力とたくさんの激励をマイケル・ロビンソンさんへ。私たちはリバプールで出会いました。あなたはひとりではありません」
その最後のフレーズは、英語で「you’ll never walk alone」と綴っている。
フェルナンド・トーレスにとっては、ストライカーであること、その『You’ll never walk alone』のサポーターによる歌を背に受けリバプールのユニフォームを着て戦ったこと、スペインに渡ったことなど、自身と重なる部分も多い。
彼にとっても特別な存在であったようだ。フェルナンド・トーレスも、自身の鳥栖でのゴールと勝利で――日本からロビンソンさんを勇気づけたい。
文:サカノワ編集グループ